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五味庠主のことば(令和5年11月23日)

思い邪(よこしま)無し

 

  この言葉は、『論語』為政(いせい)篇に「子曰く、詩三百、一言以てこれを蔽(おお)えば、曰く、思い邪(よこしま)無し」とあるのによる。孔子が愛してやまなかった古代の歌謡集『詩経(しきょう)』に収録されたおよそ三百篇の詩の特徴を、ずばり一言で指摘した名言です。

  生類を大事にして保護し「犬公方」と称された徳川綱吉(つなよし)は、学問に力を注ぎ、論語を講演し、自ら能を演じるとともに有力な大名にも演じさせるなど文化の素養高く、宝永(ほうえい)二年(一七〇五)三月に右大臣になった時、『論語』為政篇から「思邪無」と書いた。まさに我が進んできた道について、思い邪無しの観があったのであろう。

  室町幕府を開いた足利尊氏(たかうじ)の場合はどうであろうか。足利学校で論語を学び、後醍醐(ごだいご)天皇の綸旨(りんし)を得て、今まで関わっていた鎌倉幕府打倒へと動き、ついに倒幕に至って、天皇から治部卿(じぶきょう)・鎮守府将軍(ちんじゅふしょうぐん)に任じられた時に、この思いをいだいたであろう。あるいは自ら書したかもしれない。

  さて、皆さんはいかがですか。何かを達成した時に、このような思いを抱いたことはきっとあったでしょう。これからもその思いを抱いて、目標に向かってください。

 

令和5年11月23日
史跡足利学校庠主  五味文彦


掲載日 令和5年11月23日
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