ナラ枯れ被害にご注意ください
ナラ枯れ被害にご注意ください
市内では「ナラ枯れ」により、コナラやミズナラなどの樹木が枯れる被害が発生しています。
ナラ枯れ被害木は、枝が落ち、幹が折れ、根から倒れてきます。枯れてから1、2年で倒木しやすくなるため風雨などで隣接する住宅や道路に倒れたり、人に当たる場合もありますので、大変危険です。
ナラ枯れとは
ナラ枯れとは、カシノナガキクイムシ(以下、「カシナガ」という。)という体長5ミリメートル程の虫が、ナラ類、カシ類の樹木に穿孔して入り込み、ナラ菌を持ち込むことで、樹木を枯らしてしまう現象です。
カシナガが入った樹木は、次の特徴が見られます。
- 梅雨明け後から晩夏に急に枯れた。
- 被害木の根元に大量のフラスと呼ばれる木くずが落ちている。
- 幹に直径約1.5から2ミリメートルの穴がたくさん開いている。
- 葉が赤褐色や茶色に変色し、落葉しない。
- 大径木や老齢木が被害を受けやすい。
その他、ナラ枯れ被害に関する解説については、下記の関連リンクを参考にしてください。
(写真提供:林野庁)被害木の根元に大量のフラス
ナラ枯れした樹木の処理について
カシナガはナラ枯れした被害木の中で繁殖し、周囲の樹木に飛び移り、被害を拡大させる恐れがあります。
そのため、カシナガが飛散する翌年の春までに、伐採等の対処をすることが推奨されています。
樹木の管理は、樹木の所有者自らが行う必要があります。管理の方法がわからない場合は、専門業者(森林組合や林業の会社など)にご相談ください。
またカシナガが穿孔している被害木を移動させることにより、新たな箇所で被害が発生するおそれがあるため、被害木の移動は極力避ける必要があります。
被害木を移動する場合は、被害木に穿孔しているカシナガを駆除してから移動させるか、カシナガが被害木から羽化脱出するまで(概ね11月頃から5月下旬頃まで)に移動させ、薪等の利用を通じて駆除をする必要があります。
ナラ枯れした樹木を発見した際には
道路の通行に支障があるなどの生活環境への被害を及ぼす恐れのある樹木を発見し、被害木や枝など部分枯れにより、倒木や落枝の危険性がある場合はむやみに近づかず、農林整備課または栃木県県南環境森林事務所まで情報提供をお願いします。
「ナラ枯れ」被害の情報提供にご協力ください(栃木県)(新しいウィンドウが開きます)
道路の通行に支障がある危険木
ナラ枯れ被害地で猛毒きのこ「カエンタケ」が発生することがあります。燃え盛る炎(火炎)のような形や色をしています。
「カエンタケ」は猛毒性のきのこですので、絶対に食べないようにご注意願います。誤って食べた場合は、死に至ることもあります。
また他の毒きのこと異なり、触れるだけで皮膚がただれる場合がありますので、絶対に直接触れないようにご注意願います。