農業分野の温室効果ガスの削減につながる取組について
農業分野の温室効果ガスの排出について
農業分野の温室効果ガスの排出には、燃料燃焼による二酸化炭素の排出、稲作、家畜の消化管内発酵、家畜排せつ物の処理からのメタンの排出、農地土壌や家畜排せつ物の管理等による一酸化二窒素の排出等があり、日本の総排出量の約4%を占めます。
温室効果ガスの削減につながる取組には、以下のようなものがあります。
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- 水田からのメタン排出の削減
中干し期間の延長(水稲の栽培期間中に水を抜いて田干しする期間である中干し期間を、慣行から一週間程度延長すること)や秋耕(稲わらのすき込みを代かきの直前ではなく秋に行う)により、メタンの発生が削減されます。
- 水田からのメタン排出の削減
- 一酸化二窒素の削減
土壌診断、分施、緩効性肥料の利用の推進等を通じた施肥量の適正化や根圏への局所施肥等により、施用する窒素施肥量を減らすことで、一酸化二窒素の排出量が削減されます。 - 農地土壌炭素貯留
農地に堆肥や緑肥等の有機物や、バイオ炭を施用することにより、農地土壌炭素貯留量が増加します。この炭素は、もともとは植物が大気中の二酸化炭素から光合成により作り出したものであるため、それを土壌中に閉じ込めることは二酸化炭素を吸収することとして取り扱われます。
※バイオ炭
燃焼しない水準に管理された酸素濃度の下、350℃超の温度でバイオマスを加熱して作られる固形物であり、木炭だけではなく、籾殻や家畜ふんを原料にしたものも該当します。また、土壌に施用した際には、土壌の透水性改善や、pHを上昇させる効果があります。
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掲載日 令和5年2月1日
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