vol.8 シミックCMO株式会社足利工場(30代・子ども2人・正社員)
育児と仕事が両立できるのか不安…
足利市にはどんな職場があるの?
そんな悩みを持つママがたくさんいるのではないでしょうか。
あしかがおしごと研究所では、実際に育児と仕事を両立している先輩ママにインタビューをしに行きます。そこで聞いたリアルな声をお届けすることで、悩めるママ達の背中を少しでも押すことができるといいなと思っています。
第8回目の「先輩ママへOG訪問」は、シミックCMO株式会社足利工場(久保田町・医薬品製造受託)に正社員でお勤めの持田友美さんです。
【シミックCMO株式会社足利工場 持田友美さんのプロフィール】
- 年齢
35歳 - シミックCMO株式会社足利工場に勤めての年数
約11年3ヶ月(派遣社員として2年3ヶ月就業のち2012年10月から契約社員、2019年10月から正社員として就業) - 家族構成
夫、7歳・4歳の子の4人家族
(インタビュアーのあしかがおしごと研究所 企画・情報発信協力メンバーを以下、研)で記載)
研)製薬会社のお仕事と伺うと、「何だか敷居が高そう」とか「難しそう」とか、「理系でないとだめなのかな?」とか「資格がいるのかな?」とか、様々な疑問が湧いてきます。どのような経緯で就職をなさったか教えていただけますか?
持田さん)(以下、持)私自身、理系が専科ではない学校を卒業しています。始めは派遣社員として働き始めました。派遣される際「製薬会社、医薬品の製造」という程度の情報でした。職場を見学し仕事内容を聞き、できそう!と思ったことが大きいです。資格もいりません。
また私の中で、ライフスタイルが変化するなか、結婚してもママになっても働きたい、長く勤めたいという気持ちがありました。派遣社員のち契約社員、正社員登用制度があること、働く先輩の姿を見て、女性が活躍できる職場だなと思い就業しました。
研)正社員までの道も開けるのですね。具体的にどのようなお仕事をされていますか。
持)錠剤カメラ検査機のオペレーターをしています。
その検査機には6つカメラが付いていてすべての角度から錠剤を検査できるようになっています。様々な工程を経て、錠剤となったものを、カメラの調整や切り替えをしながら、良品、不良品に分けています。
研)すごい…。(実際には専門的な用語や工程で詳しく教えていただき、私たちが実際目にする「薬」ができるまでを知ることができました。)
お仕事のやりがいや楽しさはどんなところですか。
持)カメラ検査機は一人で運転するので責任感や向上心を持って日々仕事をしています。
錠剤によって使用する部品も異なります。異なる錠剤を検査するたびに機械をばらして洗浄し、組み立てるといったことも行っています。
研)なるほどー。大がかりな作業ですね。
ところで、お子さんが体調を崩した時などの対応を教えてください。また、職場の方は協力的ですか?
持)上長の了承を得て有給休暇を取得しています。子どもの体調を見ながら実母に預けるときもあります。
急な発熱や体調不良の時は、当日の朝の連絡でも快くお休みを頂けます。業務は同じ工程メンバーが調整してくれます。カメラ検査機を扱える同僚が代わりに業務にあたってくれます。
研)当日の朝でも快くというのはありがたいですね。
研)タイムスケジュールを拝見させていただきました。
朝は5時30分に起床!早いですね。色々やることもありますよね。うまく行うコツや工夫はありますか?
持)朝のうちに夕食の下準備や、自分のお弁当作りも行います。限られた時間で、この忙しさを乗り越えるのは「気合い」しかないですね(笑)。「食材を切っておく」というのもありますが、帰宅後「焼くだけ」にするため、例えばピーマンの肉詰めだったら、「詰める」までを行います。お味噌汁だけ作ったりもしています。
研)(「気合い」という所で一緒に笑い)帰宅後も、もちろんお忙しいですよね。朝の家事貯金に助けられますか?
持)はい。なるべく子どもとの時間を作れるように朝頑張っています。絵本タイムやトランプやウノ、将棋もしています。
研)将棋とは!渋いですね。
2回の育休を経験されていますが1回目と2回目、それぞれ大変だったことはありますか?
持)1回目はとにかく不安でした。今までずっと一緒だった子どもと離れるのが心配で泣きながら仕事に行ったことを覚えています。2回目はもちろんそういう気持ちもあったのですが、一度経験している分なんとかなる!とも思えました。
研)その時のお気持ちが同じ母として想像できます。
家事と仕事の両立で大変な点はありますか?また、それでも仕事をする理由を教えていただけますか?
持)やはり家にいる時間が、ばたついてしまいます。朝夕の限られた時間をどう上手く使うか、手抜きをするか、ですね(笑)掃除もお掃除ロボットを使用したり、お惣菜を買ったり、外食に行くときもあります。
だらだら過ごしてしまうと時間が経つのも早く感じます。それよりも仕事から充実感を得たいです。そして仕事で得た収入は自分へのご褒美や、子どものやりたい事や興味を持った習い事をさせてあげるための支出に充てられます。
研)なるほどー!!とても参考になります。
それでは最後に、働きたいけれど子育てとの両立に悩んで一歩を踏み出せずにいるママにメッセージをお願いします。
持)最初は不安しかなかったのですが、やるしかないと思えば何でもできてしまいます。母は強い(笑)。迷っていても一歩を踏み出す勇気を出してみてください。でも、あまり無理せず自分のできる範囲でできたらよいと思います。
自分の毎日を自分自身が楽しむためにもお仕事ありかな、と思います。一緒に頑張りましょう。
研)熱く心強いメッセージをありがとうございます。
本日は貴重なお話をありがとうございました。
家庭と仕事、全力投球。正社員登用までには努力を惜しまなかったんだろうなぁ、ということが誠実なお人柄やエネルギッシュな受け答えから伝わってくるインタビューでした。
お子さんが「ママはお薬作る仕事をしているよ」と周りに誇らしく教えている様子も、嬉しく思うと仰っていました。
夫との家事分担も、二人で成長しながら「できるときにできる人がやる」というスタイルに自然になってきたそうです。
子どもが産まれたから、という理由で辞める人はなく、皆さん復職されているとのことです。正社員でも時短勤務も可能だそうです。女性にとって、とても働きやすい会社である印象を受けました。また男性も2週間程度育児休暇を取得しているとのことでした。
【企業情報】
企業名シミックCMO株式会社足利工場
設立:2009年
資本金:1億円
従業員数:334人
住所:栃木県足利市久保田町588-3
TEL:0284-71-7111
ホームページ:http://www.cmic-cmo.com/
インタビュアー:あしかがおしごと研究所 企画・情報発信協力メンバー 橋本 千恵
掲載の内容は2021年10月現在のものです。