低圧進相コンデンサの火災にご注意を!
~熱中症予防とあわせて、火災予防を!~
「低圧進相コンデンサ」から出火する火災は例年、梅雨の季節から暑さが続く9月にかけて多発し、出火原因のほとんどが長期使用に伴う絶縁劣化により発熱、出火しています。
これから先も暑さが続き、コンデンサ本体の温度もさらに上昇して絶縁劣化が進み、火災が多発する危険性があります。
【進相コンデンサ火災の特徴】
1 進相コンデンサが劣化しても機械は通常通り使用できるため、異常に気付かないことが多く、突然煙を出して炎を噴き上げます。
2 進相コンデンサは、分電盤などに設置されていますが、工場等の勤務者がコンデンサの設置を知らないことがあります。
3 機械を使用していなくてもメインブレーカーを切らなければコンデンサに電圧が常時かかっているため、いつ出火するかわかりません。休日、夜間や廃業した元作業場などでも出火しており、人命危険や延焼拡大危険があります。
【低圧進相コンデンサとは】
低圧 200v~600vで受電する作業場や飲食店などで、モータ等を使用する電気機器や業務用冷蔵庫の力率を改善し、電力を効率よく使用するための機器として、1940 年(昭和 15 年)頃から配電盤などに設置されています。
設置されている主な建物用途として、工場、作業場、クリーニング作業場など、モータ等の動力機器を使用する建物や、飲食店、小売店などで業務用の冷蔵庫、冷凍庫を使用する建物の配電盤等に設置されています。
【低圧進相コンデンサの火災を防ぐために】
1 機器を使用しない時はメインブレーカーを切り、低圧進相コンデンサに電圧がかからないようにしましょう。
2 特に、昭和 50 年(1975 年)以前に製造された製品には保安装置が内蔵されていないため、被害が拡大する危険性がありますので使用の停止や交換することなどが必要です。
3 概ね 10 年以上経過したものは、専門業者による点検を受け、計画的に交換しましょう。
お問合せ先
足利市消防本部 予防課
予防査察担当 TEL:0284-41-3199