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vol.25 株式会社グランド(子ども3人・正社員) 

働きたいけれど、どう動き出せばいいのかわからない… 
育児と仕事が両立できるのか不安… 
足利市にはどんな職場があるの? 
 
そんな悩みを持つママがたくさんいるのではないでしょうか。 
あしかがおしごと研究所では、実際に育児と仕事を両立している先輩ママにインタビューをしに行きます。そこで聞いたリアルな声をお届けすることで、悩めるママ達の背中を少しでも押すことができるといいなと思っています。 
第25回目の「先輩ママへOG訪問」は、株式会社グランド(相生町・人材サービス、介護福祉)に正社員でお勤めのTさんです。 
 
 
 
【株式会社グランドTさんのプロフィール】 
 

  • 株式会社グランドに勤めての年数

 3年3か月 (パートとして1年就業のち2021年10月から正社員として就業)

  • 家族構成 

夫、23歳、21歳、8歳(小2)の子の5人家族 

  • 職種(仕事内容) 

登録支援機関サービス(特定技能をもつ外国人を雇用する企業の代わりに支援計画書の作成や日常生活の支援を行う)、外国人に関する人材サービス、新事業の構築や提案

 

年表


Q. なぜこの会社に就職しましたか? 
A. 以前働いていた工場では、扶養内で働いていましたが、繁盛期と閑散期があって働く時間も収入も不安定でした。その頃はちょうど上の子たちの塾に行くためのお金など教育費がすごくかかる時期だったので長時間の安定した仕事に就きたいと考えていました。こちらの会社は、自宅や保育園からも近くて通いやすいし、「家族や子どもに何かあったらそちらを優先してください」と言っていただいたこともあって、就職することにしました。最初はパートで入社しましたが、第3子が小学校に入学したくらいに正社員となりました。

 

HP1

 

Q. どのような仕事内容ですか?
A. 大まかに言うと日本で働く外国人の支援です。特定技能外国人という介護など所定のスキルを持った外国人を雇う企業には、申請書類の作成や生活の支援、相談等が義務付けられていますが、そのお手伝いを行っています。例えば、外国人が日本で仕事をするためのビザの手続きの支援や、生活で困ったことの相談などです。様々な書類の作成を支援しているので、事務仕事が多いですね。簡単な日本語なら通じる方がほとんどなので、日本語でやりとりをしています。

 

Q. 働いて良かったことを教えてください。
A. 人との繋がりや知識が広がり、それが深まって「視野が広がったな」と感じています。
それと、新しいことも覚えました。例えばパソコンのタイピングですが、経理では数字しか打ち込まなかったため入社時はポツポツとしか打てなかったのが何とか早くできるようになりました。家に帰ってからもタイピングゲームで練習しました(笑)経験のない業務も最初は躊躇する人が多いかもしれませんが何事もチャレンジです。コツコツと積み上げることで不可能が可能になります。

 

HP2

 

Q. 保育園を探すときに意識したことはありますか?
A. 上の子たちは幼稚園、第3子は保育園に入園し、どちらも自宅から近くにしました。それは、私以外の家族が迎えに行きやすいことと、園のお友達がそのまま小中学校の友達になることを考えたからです。
第3子は求職のために年度の途中で入園しました。就職が決まっていないのに預けることがちょっと心苦しかったですが、先生は「みんな最初はそうだよ、大丈夫」と温かい言葉をかけてくれて本当に安心したことを覚えています。

 

Q. 年度の途中で保育園に入園ってできるんですか?
A. 希望する園は小さな保育園で当時は定員になっていました。もともとの人数が少ないためなかなか空きは出ないのですが、事前に「空きがでたら連絡ください」とその園や市にも頼んでおきました。たまたま空きが出たので年度途中でしたが入園することができました。

 

スケジュール

 

Q. 一日で大変な時間、ホッとする時間や一人の時間はありますか?
A. そうですね…。今はあまり大変だと感じません。健康のために、子どもの寝る時間や食事の時間などの生活リズムを崩さないようにしていて、第3子を寝かしつけると一日が終わったと感じてホッと安心しますね。特に一人の時間もないですが、一人の時間が欲しいとは思いません。家族や上司等の職場の人と話す時間も充実しているからだと思います。何か大変なことがあっても話し合って解決することができています。

 

Q. 働く前と後で、育児や家事と仕事の両立で変化したことはありますか?
A. 働いたら一日24時間は変わらないのに、時間の流れも違うし自分の時間の使い方も変わりました。仕事をして決まった時間で動いた方が、メリハリがついて自分も家族も健康的なリズムで体調管理ができているように思います。また、一日の流れが決まっていれば、その時間帯は何をするべきかを家族で共有することができ、家族がサポートしてくれるようになりました。

 

HP3

 

Q. どのように家族で家事や育児を分担していますか?
A. 掃除は私がすることが多いですが、それ以外は上の子も含めて分担しています。私は残業をすることが多く、普段から夫が家事育児をしてくれているので助かっています。これまでは学童へのお迎えは夫が主にしていましたが、最近、夫から「自分も残業したいこともあるし、お互い働いているのだから公平に分担しよう」と言われまして、話し合って私と夫で一日おきに交互にお迎えに行くことにしました。
   
Q. もし、仕事を急に休むことになった場合はどうしていますか?
A.子どもの体調不良がわかった時点で上司に相談して、私が早退や休暇を取ることが多いです。いつ急に休むことになるかわからないので、普段から他の人に引き継げるように意識をして仕事をしています。もし早めにやらなければならない仕事があれば、上司に内容を引き継いで他の方にやっていただくこともあります。職場の雰囲気が良いので、上司には日ごろから仕事の素朴な疑問や小さな悩みなども相談しています。子どもの行事の時には有給休暇も使え、福利厚生もしっかりとしています。

 

HP4

 

Q. 「いつかは働きたい」と思っているママにメッセージをお願いします。
A. いきなりフルタイムで働こう、とするのではなく少しずつ、現在の生活に支障のない時間から働いてみるといいと思います。私も子どもを出産しママになってからは、短時間で少しずつ働き始めました。
子どもには「寂しい思いをさせてごめんね」と思うこともありましたが、生活のためです。子どもが幼い時ほど、子どもを預けて働くことに後ろめたさを感じるかもしれませんが、保育士さんはプロです。お母さんの代わりをしてくれています。園の先生がしっかり子どもを預かってくれることや、親の私にも温かい言葉をかけてくださることに勇気づけられて、これまで子どもたちを育てながら働くことができました。「何が正解か」はわかりませんが、まずはママが納得した勤務時間や勤務条件でスタートしてみてください。
働くことに対する悩みは、人それぞれ違うと思います。悩みに沿った相談先や窓口が足利市やインターネットにもあると思うので、探してぜひ相談して欲しいです。あとは、悩んでいることを身近な人にも話して欲しいです。ぜひ当たり前の疑問でも、小さな悩み事でも、身近な人に話を聞いてもらってください。それぞれの悩みを持つ人同士がつながれば様々な情報がわかるし、悩みも軽減できるはずです。

 

HP5

 
[インタビュアー感想] 
「普段は抜けているって言われることもあるんですよ」と柔らかくお話してくださったTさん。
話しやすく、何気ない言葉にも滲み出てくる懐の広さに、もっとお話が聞きたいし、自分の悩み事も相談したい、と思える素敵な方でした。
Tさんはこれまで3人の子を育てながら、家族の状況に応じて、職種も勤務体系も様々な働き方をされてきました。昼と夜で仕事を掛け持ちしたり、家族の介護のために、昼の短時間勤務の後、夜は介護資格取得の勉強に行ったりしたこともあったそうです。
ハードに働いていらしたように思えますが、「家事育児と仕事を両立するハードルって実はそんなに高くないよってことをお伝え出来たらいいな」とおっしゃっていました。仕事をしながら上のお子さん達を成人するまで育て上げ、今もまだ現役で小学生ママをしていて、両立の期間が長いからこそ、わかることがあるのかもしれません。家族の生活リズムを最優先に考え、寝る時間や食べる時間などを必ず守っていることも、両立する秘訣かなと思いました。
様々な経験を積んで、悩み、葛藤を乗り越えてきたTさんは「些細なことでも身近な人に話してほしい」とおっしゃっていました。女性は結婚、妊娠、出産等で起こる転機やそれぞれに伴う悩みや葛藤があると思います。自分と状況が違う人には相談しても理解してもらえないのではないかと遠慮しがちですが、話すことで違う考え方や新しい発見があったり、同じ悩みを持つ人とつながれるチャンスになったりするんだなあ、とインタビューを通して教えていただきました。
インタビューへのご協力ありがとうございました。

 
【企業情報】 
社名株式会社グランド
設立1999年
資本金50,000,000円
従業員数1,200人 
住所栃木県足利市相生町389-5 
TEL0284-44-4511
ホームページ  https://www.grand-inc.co.jp/index.php  

インタビュアー:あしかがおしごと研究所協力メンバーT.G 

 

掲載の内容は2024年1月現在のものです 
 

 


掲載日 令和6年3月18日 更新日 令和6年4月19日
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