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トップ産業・観光商業・工業子育て期女性の就労支援事業(あしかがおしごと研究所)おしごとコラム先輩ママへOG訪問> vol.24 社会福祉法人愛日会 特別養護老人ホーム麗日荘 (30代・子ども2人・パート)   

vol.24 社会福祉法人愛日会 特別養護老人ホーム麗日荘 (30代・子ども2人・パート)   

働きたいけれど、どう動き出せばいいのかわからない…   
育児と仕事が両立できるのか不安…   
足利市にはどんな職場があるの?   
   
そんな悩みを持つママがたくさんいるのではないでしょうか。   
あしかがおしごと研究所では、実際に育児と仕事を両立している先輩ママにインタビューをしに行きます。そこで聞いたリアルな声をお届けすることで、悩めるママ達の背中を少しでも押すことができるといいなと思っています。   
第24回目の「先輩ママへOG訪問」は、社会福祉法人愛日会特別養護老人ホーム麗日荘(田中町・老人福祉、介護事業)にパートでお勤めのIさんです。   
   
   
   
【社会福祉法人愛日会特別養護老人ホーム麗日荘Iさんのプロフィール】   
   

  • 年齢   

30代   

  • 麗日荘に勤めての年数   

1年9か月   

  • 家族構成    

夫、10歳(小4)・4歳(年中)の4人家族   

  • 職種(仕事内容)   

ケアマネージャー(利用者、家族の介護相談窓口・ケアプラン作成・給付管理業務・利用者とサービス事業者の調整、医療機関との連携・要介護認定調査) 

 

麗日荘おしごと年表
 HP1
   
Q. こちらに就職したのはなぜですか?  
A. 前も介護の仕事をしていたのですが、事業所の都合で遠くへ異動になりました。通勤時間が長いので朝も忙しく、環境にも慣れないので体調を崩して入院してしまいました。退職を考えていたら、仕事で出入りしていた麗日荘の方から「辞めるならうちにおいでよ」と声を掛けて頂きました。自宅や子どもの預け先からも近いということもあり、迷わず入職しました。   
   
Q. ママになってからどのように仕事を探しましたか?  
A. ママになって就活をしたのは前職の時、上の子が1歳になる頃から始めました。ハローワークや求人広告を見て、気になった介護事業所の面接をいくつか受けました。実母が快く子どもを預かってくれ「行っておいで」と送り出してくれました。  
  
Q. 働いてみてよかったことは?  
A. 子どもと適度に離れることができ、自分自身の気持ちの切り替えができるようになりました。1人の時間がなかなか取れないので、会社に来て仕事に集中することが自分の時間、ホッとできる時間になっています。  

 

HP2 
  
Q. 仕事のやりがいや楽しさを教えてください。  
A. 利用者様は80代、90代の人生の大先輩。私が経験していないことや、知らないことをたくさん教えてもらえます。昔の苦労話や、利用者様自身が一番輝いていた時代の話を聞くと、当時の生活を垣間見ることができて、想像するだけでワクワクします。  
また、自宅で塞ぎがちだった方が、デイサービスを利用するようになり、明るい表情で楽しかったことを話してくれると嬉しくて、お話を聴きながら「この仕事をしていてよかった」と思います。  
  
Q. 残業はありますか?  
A. 時々あります。利用者様のご自宅へ訪問するときは、先方のご都合で遅い時間になることもあります。また、急遽、体調不良で入院になるなど、対応を翌日以降に持ち越せない場合は残業になることもあります。こども園への子どものお迎えは、どうしても間に合わない時は実母に頼みます。   

 

HP3
  
Q. パートナーやご家族と家事育児の分担はどうされていますか?  
A. 夫は同じ様な職種で働いていて、朝番・遅番があり不定休です。休みの日は、掃除・洗濯・買い物・ゴミ捨て・子どもの送迎等、出来る限りの家事をしてくれます。上の子は4年生になり、私が忙しい時には下の子をお風呂に入れてくれたり、遊び相手になってくれたり、私の体調がすぐれない時には朝ご飯を準備してくれる事もあり、「小さなお母さん」の様でとても頼りになります。基本的には夫婦2人(時々お姉ちゃん)で、できる時にできる人が家事・育児をやるスタイルを取っています。  
   
Q. お子さんの急な体調不良、学級閉鎖の時にはどうしていますか?  
A. 仕事のスケジュールは自分で組み立てるので、利用者様宅への訪問の予定がない場合は私が休みを取ります。夫と2人でうまく休みが取れるように調整しますが、どうしても2人の都合が合わない時だけは、実家にお願いしています。  
   
Q. お休みする時、利用できる職場の制度や他の方との連携はありますか?  
A. 有給休暇とは別に「看護休暇制度(労働者の子どもが病気やケガになった時に取得できる育児介護休業法で定められた法定休暇。麗日荘は有給で中学生まで利用可。)」があり大変助かっています。  
予定が入っているのに急に休まなくてはならない時は、利用者様とサービス事業者へ自分で連絡します。職場には、緊急時は携帯へ連絡を入れて貰えるように伝える、作業途中の案件は他のケアマネージャーに申し送る、問い合わせの対応は休み明けにしてもらうなど、極力他の職員が困らないように連携を図っています。  


  HP4
  
Q. 子育てとの両立で苦労している点はありますか?   
A. 子どもの行事や習い事、家事に追われ、自分自身がゆっくりできる時間をなかなか持てない所が辛いです。ひとりの時間はほぼなくて「24時間じゃ足らない、あと2時間くらい眠くならない時間が欲しい!」といつも思っています。「眠くならない!」ここ、重要です(笑)  
また、思春期に差し掛かった上の子との関係も難しいですね。「パパの方が怒らないからいい」と言われたり、忙しい朝に、つい「はやくはやく!」と急かしてしまったり、険悪なムードになってしまうこともあり、お互いストレスになっています。子どもの学校が早く終わる時に合わせ、私が半休を取って「おいしものを食べにいこうよ」と誘ったりもしています。  

 

麗日荘スケジュール

 

Q. 日々大変そうですが、それでも頑張れる理由はなんですか?  
A. 子どもとの時間が作れないことに引け目を感じることもありますが、それでも子どもたちが仕事をしている私を応援してくれているので頑張れます。それと、ママ友の存在が大きいですね。たまたま同じような勤務形態や職種で、ほぼ毎日連絡を取り合うくらい仲が良いです。辛くなった時にはお互いに励まし合って「頑張ろう」って思います。  

 

HP5
  
Q. これから働きたいと思っているママへアドバイスをいただけますか?  
A. 「まずやってみよう」です。  まずはどんな仕事をしたいのか、ネットでもたくさん求人が見られるので興味があるものからチャレンジしてみてはどうでしょうか?出来るか出来ないかではなく「まずやってみよう」と言う気持ちで、気になる会社があったら近くまで見に行ってみるのも良いと思います。  
一歩踏み出せない理由は人間関係の心配もあると思います。まずは面接に行ってみましょう。実際に行って雰囲気をみれば「大丈夫そう!」と自信に繋がりますし、もし逆の時はまた次を探せばいいと思います。  
   
[インタビュアー感想] 
今回お伺いした「麗日荘」さんは、今井病院さんと同じ敷地内にあり、特別養護老人ホーム、短期入所と通所のデイサービスセンター、在宅介護支援センター、地域包括支援センターの事業を実施しています。経営理念には、「出産・育児・介護等の人生の分岐点に立った時でも、職員に寄り添い 働きやすい職場作りを目指し、仕事と家庭の両立を応援します。女性も男性も一緒に力を合わせましょう」とあります。  

 

HP6

 

私も、出産や育児で、仕事や家庭、自身の心身の健康に様々な不安を感じました。職場からすれば、産休・育休・子どもの発熱等で急に休むかもしれないママを雇うことはマイナスなんだろうなと、負い目に感じたりもします。だから、職場が人生の節目に焦点を当て、子育てと仕事の両立に関してメッセージを掲げていることは、とても心強いと思いました。 
「家庭の事情で休むかもしれない女性を雇うことは職場にとって負担ではありませんか?」と伺ったところ、介護業界の共通の課題として人手不足と世代交代があるので、若い人が働ける時間だけでも少しずつ働き始め、子どもの成長に合わせて勤務時間数を増やし、キャリアを積みながら育っていってほしいと思っている、とのことでした。
Iさんも短大卒業後から、結婚、出産、子育てと介護職を両立しながら20年以上、キャリアを積み重ね、珍しい若手のケアマネージャーとして活躍されています。  
また、人材を集めるには、働いている人の口コミが一番なので「うちいいよ!おいでよ!」と言ってもらえる職場になるように様々な取り組みを柔軟に進めているそうです。  女性の活躍推進に関する取り組みの実績状況が優良な事業所に認定される「えるぼし認定」を受けており、「とちぎ女性活躍応援団」にも登録しているとのことでした。

 

HP7

 

Iさんとはお子さんの話から始まり、楽しく和やかにインタビューを進めることができました。まだ知らなかった介護施設のお話が聞けて、私にとっても良い勉強となりました。  ママ就活は「まずやってみよう!」そして、「実際に働いている方の口コミは一番の信頼情報」ということが印象に残りました。 ご協力ありがとうございました! 
 
  
  
   
【企業情報】   
社名:社会福祉法人愛日会   
設立:昭和47年   
基本金:約3億   
従業員数:88人   
住所:栃木県田中町100   
TEL:0284-71-8182  
ホームページ:https://reijitsusou.jp/  
取材先:特別養護老人ホーム麗日荘  
  
インタビュアー:あしかがおしごと研究所協力メンバー和田千秋   
   
掲載の内容は2023年12月現在のものです   

 


掲載日 令和6年3月11日 更新日 令和6年7月5日
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