vol.1 有限会社山栄電子(30代・子ども3人・パート)
育児と仕事が両立できるのか不安…
足利市にはどんな職場があるの?
そんな悩みを持つママがたくさんいるのではないでしょうか。
あしかがしごと研究所では、実際に育児と仕事を両立している先輩ママにインタビューをしに行きます。そこで聞いたリアルな声をお届けすることで、悩めるママ達の背中を少しでも押すことができるといいなと思っています。
記念すべき第1回目の先輩ママは、有限会社山栄電子(山下町・電子部品製造業)にお勤めの西口さんです。
【有限会社山栄電子 西口さんのプロフィール】
- 年齢
38歳 - 山栄電子の勤続年数
2年6ヶ月 - 職歴
産後保育士として復帰。そののち現職に転職。 - 家族構成
夫、11歳・9歳・6歳の5人家族
(インタビュアーのあしかがおしごと研究所 企画・情報発信協力メンバーを以下、研)で記載)
西口さん(以下、西)にお仕事がある日の、1日のスケジュールを教えて頂きました。
このスケジュール表を見て最初に驚いたのが、就寝時間でした。
研)AM1時00分頃まで起きているんですね!?
西)そうなんです。次の日の朝にバタバタしたくないので、なるべく夜に次の日の準備をしています。自分の自由時間も入れるとどうしてもこの時間帯になってしまうんですよね。
研)夜遅いと辛くはないですか?
西)でも、この時間が自分にとってのご褒美タイムなので、大好きなドラマなどを見て心をリフレッシュさせているんです。
研)なるほど!自分の自由時間って確かに必要ですよね。その時間でリフレッシュされるなら遅くなっても確保したい気持ちもわかります!
仕事と育児を頑張っている分、自分だけのお楽しみ時間を大切にしていると感じました。
研)育児をしながら仕事を探すことに悩んでいるママがたくさんいると思うのですが、西口さんはどのように今の仕事を探しましたか?
西)自分が仕事を探しているということを、SNSにあげたり、知り合いに声をかけていました。
そんな中、もともと知り合いだったこの会社の方に声をかけていただき、今に至ります。
研)知り合いに声をかけたり自分が仕事を探していることを、周囲の方にアピールすることで、ハローワークや就活アプリだけでは知ることのできない会社や、人間関係などを知るきっかけになるんですね!
とても勉強になります。
研)具体的にどんなお仕事をされているんですか?
西)私は、プリント板解析・改造業務などを担当しています。実際見てみますか?
プリント板は、皆さんにも身近なパソコンやプリンタなど、電子機器製品に欠かすことの出来ないものなんです。今やっている工程は、プリント板に半田付けで付いている部品を分解して付け直す修理を行っています。
研)工具を使っていたり、細かい部品がたくさんあったりして、難しそうなイメージです。ママになって、新しい仕事を覚えるのは大変じゃなかったですか?
西)最初は大変でしたね。でも半年~1年位かけて先輩にみっちり教えてもらえるので、段々できることが増えてきました。
製造業がどんなお仕事なのかイメージが沸きませんでしたが、同世代の女性もたくさん活躍されていて、一気に親近感が湧きました。
研)働いてみて良かったことはありますか?
西)働くことによって、その時間は子育てや家事から解放されて気持ちに余裕が出ます。大人と会話ができるというのも大きいですね。
どうしても家にいると子ども中心になりますし、家事でバタバタとしてしまうので…。
会社に行けば自分と同世代の方もいるし、先輩ママもいるので一緒に子どもの話をしたり、子育ての経験談を聞くことができるので助かっています。
研)年齢を問わずの職場の皆さんは仲が良いんですね!
人間関係がとても良い印象を受けますが、子どもの急な発熱や学級閉鎖になったときも皆さんは協力的なんでしょうか?
西)本当にその点でも良くしてもらっています。
例えば子どもがインフルエンザにかかった時などもしっかり1週間お休みがもらえて助かっています。
その間の仕事は職場の皆さんが分担してくださっています。
あとは私の実家が自宅の近くにあるので、実父にも協力してもらっています。
夫も仕事で遅い日もありますが、子育てや家事にも協力的なので助かってます。
料理も私よりも上手だったりして(笑)
研)ひとりで抱え込まずに、協力してくれる人にはしっかり協力してもらって体制を整えることも大事ですね!
ママは会社でもお家でもお仕事たっぷりじゃ辛いですよね。
研)それでは最後に、これから働きたいと思っているママに一言頂いてもいいですか?
西)私自身、仕事復帰まで8年のブランクがあり最初は不安でした。でもなんとかなる!!
子どもには自分の好きな習い事ややりたいことをして欲しいので、母親の私も頑張りたい!やるしかないんですよ!一歩踏み出してやってみたら、子どもも私もなんとかなるものです。
研)なんとかなる!ポジティブで良い言葉ですね!
本日は、お忙しい中ありがとうございました。
自分がなんのために働きたいのかを考える。それが大切だと感じました。
子どもの教育費のため、スキルを身につけるため、社会との繋がりを感じたいなど理由は様々だと思います。
働くことで、自分や家族のメリットとなるなら頑張る理由になりますよね。
今回西口さんにお話を伺ってみて印象的だったのは、会社に対して不満がほとんどないことでした。
西口さんのお人柄ももちろんあると思いますが、働いている人に不満を感じさせない会社の体制は素敵だと感じました。
職場でも子育てに協力的な環境があり、家庭でも夫や実父にも協力してもらいながら育児と仕事を両立させている西口さん。
それでも疲れてしまった時は、子どもに寄り添うことができないこともあるそう。そんな時は子ども第一に考え、お休みをもらってじっくり対話する時間を作っているそうです。
病気でなくても相談すれば事情を理解してくれて、休みを頂けるのは、本当に素敵な環境ですよね。
初めてのインタビューで、私自身とても緊張していました。でも、山栄電子の皆さんが温かい雰囲気で対応してくださり和やかにインタビューをさせて頂くことができました。
本当にご協力ありがとうございました。
《おまけ》
山栄電子さんの第二工場の目の前は神社があります。
春には桜が咲き、そこで従業員のみなさんで花見をするそうですよ。
素敵ですね。
【企業情報】
設立:1985年
資本金:300万円
従業員数:105人(山栄グループ(有限会社山栄電子 株式会社サン・クエスト))
住所:栃木県足利市山下町1523-2番地
TEL:0284-62-6904
ホームページ:http://saneidenshi.web.fc2.com/
インタビュアー:あしかがおしごと研究所 企画・情報発信協力メンバー 高橋繭
掲載の内容は2020年11月現在のものです