解答と解説(上級)
上級
【1】 3. 2メートル16センチ
孔子の身長は、一般には2メートルを越す巨人という言い伝えなどがありますが、これは9尺6寸という「史記」から由来しているものと思われます。いずれにしても長身だったようです。中国周代の1尺は、大尺で22.5センチメートル、小尺で18センチメートル。現在の日本では30.3センチメートル。
【2】 1. 105代
孔家の名前は、家族の世代長幼の順が決められています。乾隆皇帝の聖旨で孔家の後裔は全て30文字の順に名を付けなければならないとされており、勝手に名を付けると系図に入れてもらえないようです。1920年にさらに20字が付け加えられました。(77代孔徳成の姉孔徳懋(こうとくぼう)著「孔子」から)
【3】 3. 突起に髭(ひげ)をかけてお酒を飲んだ。
【4】 2. 朱子学
朱子学は、朱熹の系統の儒学で、日本では江戸幕府に取り上げられ、いわゆる官学となっていた。陽明学は明代に朱子学に対抗して王陽明が唱えた儒学。考証学は、明代から清代に興り主流となった実証的な学問。
【5】 2. 足利染
徒然草にも「足利の染物」とあるように足利の織物は染物として名を馳せていたようです。
【6】 2. 孟子
広辞苑にも「学校」の語は孟子に由来しているとあります。
【7】 1. 1位:京都府、2位:東京都、3位:奈良県
国宝だけの保有数では平成20年10月1日現在で京都が1番ですが、重要文化財まで含めると東京が1番です。(国宝:京都253、東京236、奈良203、栃木16、足利4、国重要文化財:東京2093、京都1985、奈良1173、栃木134、足利23)
【8】 2. 鎌倉時代
鑁阿寺は1196年に足利義兼(尊氏の七代祖)が、現在地に大日如来を祀った持仏堂を建てたのが始まりです。現在の鑁阿寺本堂は1299年に再建されたもので、平成25年8月に国宝に指定されました。足利学校所蔵の書籍4件と本建造物1件で、足利市の国宝は5件となりました。
【9】 3. いとこ
頼朝の母は、藤原秀範の娘であり、義兼の母は、秀範の養女(秀範の長男範忠の娘)であるので、二人はいとこにあたります。
【10】 3. 三島暦
現在確認されている最古の三島暦は、暦本が単独で存在するのではなく、断簡の状態ですが、史跡足利学校に所蔵されている国重要文化財「周易写本」の表紙の裏張りに使用されています。合計8枚の三島暦が残っていますが、暦首を見ると永享9年(1437)丁巳(ひのとのみ)のとし、三嶋という文字が見えます。