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厨子入木造 大日如来坐像(ずしいりもくぞう だいにちにょらいざぞう)
寸法
像高 32.1cm
光背高 39.5cm(ホゾを除く)
台座高 25.6cm(蓮肉上面まで)
台座獅子高 約9.0cm
厨子高 83.3cm
厨子内宝塔高 13.2cm(雲含む)
厨子内諸尊像高 各約4.0cm
像高 32.1cm
光背高 39.5cm(ホゾを除く)
台座高 25.6cm(蓮肉上面まで)
台座獅子高 約9.0cm
厨子高 83.3cm
厨子内宝塔高 13.2cm(雲含む)
厨子内諸尊像高 各約4.0cm
本像と厨子は、足利義兼が、晩年、仏道修行の為に自ら背負って諸国をまわったといわれており、義兼死後、樺崎寺に祀られていましたが、明治初年の廃仏毀釈により光得寺(こうとくじ)に移されたものです。
寄木造(よせぎづくり)、宝冠を欠いていますが宝髻(ほうけい:頭上に結っている髪)は高く、髪筋はよく通っています。
相貌は大日如来の威容を保っています。
この大日如来像の手は、金剛界大日如来を表す智拳印(ちけんいん)を結んでいます。
光背も日輪を中心にした波文(はもん)の銅板で、台座の筒型敷茄子は珍しいものです。
蓮弁には所々に水晶の玉が飾られており、荘厳な気品溢れる作となっています。
また仏像を納めた筒型の厨子は、両扉にバン(金剛界・右)、ア(胎蔵界(たいぞうかい)・左)を表す種字(しゅじ)が入っていて、内部には金剛界三十七尊を表した37躯(現存28躯)の仏が飾られています。
これらの点から、鑁阿寺(ばんなじ)に伝わる文書『鑁阿寺樺崎縁起并仏事次第』にみられる「三尺七寸厨子内」に納められた「金剛界大日并三十七尊形像」にあたるものと見られます。
仏像・厨子ともにすぐれた作品で、運慶の作と推定されています。
※通常非公開となっております
掲載日 令和5年2月1日
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