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絹本著色 男舞図(田崎草雲筆)(けんぽんちゃくしょく おとこまいず たざきそううんひつ)
寸法 各 縦 99.0cm
横 33.4cm
右側には滝とともに春を描いた「春野図(しゅんやず)」、左側には秋月を描いた「秋野図(しゅうやず)」の聨(れん)があり、中幅に男舞図を描いた三幅対の絵画です。
草雲(そううん)の大和絵の力量が、どの程度のものであったかを語るものとして、代表的な作品と言えます。
そればかりではなく、美人画としては類の少ないものの一つです。
草雲で美人画を想起するものは、皆無と言ってよいと思われます。
花をかざした烏帽子をかぶり、派手な小袖に大太刀(おおだち)と御幣をつけて踊る様は男舞と呼ばれています。
刀のつばに手をかけて、片足を踏み出した気合い、あでやかな蝶々模様の衣の裾のひるがえった瞬間の動、静かな花の顔の中に澄み通った眼ざし、これを草雲が描いたことは誠に珍しいとともに、素晴らしい作品です。
※通常非公開となっております
掲載日 令和5年2月1日
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