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絹本著色  釈迦三尊・十六善神図(けんぽんちゃくしょく  しゃかさんぞん、じゅうろくぜんしんず)

しゃかさんぞん  じゅうろくぜんしんずのしゃしん
 
寸法      縦  26.9cm
              横  17.9cm
室町時代
 

大般若経転読の際の本尊画像です。

大般若会には経典を守護する釈迦三尊とその護法神たる十六善神図を勧請して行うことになっており、大般若会の盛行にともなって多くの画像が描かれました。

上方中央に天蓋をいただき、台座の上に座る釈迦如来座像を中心としてその左右下には文殊菩薩・普賢菩薩を、その周りには諸尊と憤怒の顔立ちで武装する十六善神を向かい合って左右対称に描いています。

全体的に荘厳かつ華麗な趣きを見せた仏画です。

もともと中国の仏画を写したものですが、釈迦如来像の顔つきは穏やかで、宋風の仏画を転写したものではあるもののかなり和様化して、14世紀頃の制作と考えられます。

遺作の少ない中世の仏画として貴重であり優品です。

本作品は裏面の墨書より、田崎草雲(そううん)が亡くなった2日後の明治31年(1898)9月3日に、追善供養として長林寺(ちょうりんじ)に寄進されたものであることがわかります。

 

※通常非公開となっております

 


掲載日 令和5年2月1日
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