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山水図 伝謝時臣筆(さんすいず でんしゃじしんひつ)
寸法:縦94.4cm、横44.3cm
明時代末から清時代初期(17世紀半ば頃)
明時代末から清時代初期(17世紀半ば頃)
筆者は中国の明(みん)時代(1368年~1644年)中期を代表する画人である謝時臣(しゃじしん)と伝承されますが、画中からは謝時臣画の特徴は見出せず、むしろ明時代末から清時代初期(17世紀半ば頃)の蘇州(そしゅう)画壇の民間人の手になる製作とみられます。
渡辺崋山(わたなべかざん)が天保2(1831)年に足利学校に訪れた際「謝時臣の山水見事なり」と『毛武遊記』(旅日記)に記した絵画がこれにあたるとみられます。
足利市内には他にも数点の中国画が伝わりますが、県内でも17世紀以前の本格的な中国画作例は多くありません。この画は大きく切り詰められて当初の図様や形態を失っていますが、市指定文化財の要件を充分に満たした作例です。
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掲載日 令和5年2月1日
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