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伝行基像
像高 33.0cm
僧衣をまとい頭巾をかぶった一木彫りの坐像で、手を衣でかくし前かがみ気味のやや平べったい体つきをしています。
顔立ちは端正で彫眼(ちょうがん)は伏目になっています。正面はすべて鉈彫りで、背面も上部を鉈彫りとしています。
その彫法は、のみを用いて横縞状に刻んでいます。
本像は大岩山(最勝寺)を開いた行基上人の像といわれるもので、今は毘沙門堂内に安置してあります。
記銘はありませんが、カツラ材の一木造(いちぼくづくり)で横縞風の鉈彫(彫眼も)の手法は平安時代後期の作かと思われます。
関東地域的な鉈彫像であるが、もとは金箔を貼っていたものとみられ作域も優れ、類品も少なく、その存在は極めて貴重です。
※通常非公開となっております
掲載日 令和5年2月1日
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