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木造 地蔵菩薩坐像(光得寺)(もくぞう じぞうぼさつざぞう こうとくじ)
総高 94.8cm
鎌倉時代
本像はもともと樺崎寺に伝来した地蔵菩薩坐像で、意思的で引き締まった面貌や、量感豊かな体躯、側面から背面に着衣する襞が複雑に交叉する表現は写実的であり、13世紀も半ばころの慶派仏師の作風を伝える尊像です。
髪際を浅く彫り、白毫(びゃくごう)を表し、耳たぶは環状で、首元に三道を彫っています。
着衣は下層から内衣、覆肩衣(ふげんえ)、袈裟を着けています。
袈裟は左胸で環付きのひもで吊り、端を左腕に掛けています。
左手には宝珠を捧げ、右手は錫状を握り、左足を上に結跏趺坐しています。
破損や後に補修された部分があり、後世の表面漆塗りの為詳細は分かりませんが、膝前以外の頭部や側面・背面はかなり当所の特長をよく残しています。
※通常非公開となっております
掲載日 令和5年2月1日
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