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葉鹿上町の屋台

はじかかみちょうのだしのしゃしん

屋台               高さ 450cm
屋台上舞台   間口280cm、 奥行260cm
張出し           間口150cm、 奥行260cm
江戸時代

 

葉鹿町に伝わる3台の屋台の一つで、葉鹿上町のものです。

 

四輪車の張出舞台付(はりだしぶたいつき)・彫刻屋台型(ちょうこくやたいがた)の屋台で、車輪の前後幅をせばめ、渡御巡行(とぎょじゅんぎょう:神輿に神様を乗せて、お清めをしてまわる)に適するように作られています。

 

屋台は駐車固定時には屋台両翼に張出しを掛けて、舞台面を広げ、歌舞伎や狂言を演じることが可能です。
屋台の棟前端には上部中央に金泥の鬼面彫刻、その下には彩色をほどこした花の彫刻、さらに欄間には2匹の竜の彫刻が施されています。

 

これら彫刻は素朴な手法で屋台もまた簡潔な構造です。舞台、欄間、障子その他、木部に破損があり、漆塗装にも欠落がありますが保存はほぼ良好です。

 

屋台の中にある収納箱に天保6年(1835)とかいてあることから、江戸時代に作られたものであることがわかります。

 

屋台制作の工人は葉鹿仲町の屋台と同一であると伝えられており、その構造手法には類似したものがあります。

 

※3年に1度、葉鹿の祇園祭で公開されます。

 


掲載日 令和5年2月1日
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