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八雲神社の神輿(大門通り)
総高231.0cm、木製で飾り金具を付し、黒及び朱の漆塗りの方形状の輿です。
長さ389.0cmの轅(ながえ)を台輪の棒穴に通し、棒穴には棒穴座金物が付いています。
台輪は方122.5cm、高さ24.5cmを有し、四隅に角金物と各面の中央に三つ巴を配した台輪紋を付けています。
また、台輪の四周には朱塗りの明神鳥居を建て、透囲垣(すいがい)をめぐらしています。
身部は高さ61.3cm、幅56cmで、正面は桟唐戸(さんからと)の両開きの扉を持ち、入子板には獅子、花の装飾的な彫刻が施され、他の三面にも装飾的な彫刻が金箔押しで施されています。
屋根は高さ44.5cm、軒幅139.0cm、照り起りの宝形造り(ほうぎょうづくり)で黒漆塗りです。
四面には三つ巴の飾り紋と、軒には雲形に三つ巴を配した金属製の葺返し(高さ11.0cm)が付けられており、四隅の降り棟の先には蕨手とその上に小鳥(燕)が付けられています。
さらに露盤の上には鳳凰が立っています。
軒組は金箔押しの三手先の桝形斗栱で、尾垂木の部分がすべて龍の彫刻になっています。
軒は二重の繁垂木で金箔押しが施されており、さらに軒先には四隅に風鐸(ふうたく)が吊るされ身部の四面を覆うようにして菊花紋・三つ巴などを配した薄板の金属製の瓔珞が付けられています。
総じて華麗な装飾が施されていて、全体的に保存も良く「元冶元年(1864)再修」の墨書もあり、江戸時代後期の製作になるものと推定できる貴重な神輿です。
※通常非公開となっております。
掲載日 令和5年2月1日
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