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宝福寺の層塔

ほうふくじのそうとうのしゃしん

 

九重塔と七重塔の層塔が南面して並列し、共に花崗岩製です。
 
【九重塔】高さ約280.0cm

台石の上に初重軸部をのせ、その上に軸部と屋根を九重に積重ね相輪を立てています。

軒反りはややゆるく、屋根勾配も穏やかなものであるところから、古代の様相をとどめています。

初重軸部にある梵字(キリーク)の彫り方は、古めの様相を呈していますが、相輪部は太く九輪の刻みも浅く、軒面もやや不整であり、梵字の彫り方よりもやや新しめの様相を示しています。

四重軸部には「應永二十二年八月二十八日」(1415)の陰刻があり、宝福寺の寺伝にある柳田伊豆守(やなぎたいずのかみ)の没年月日と一致しています。


【七重塔】高さ227.0cm

台石の上に初重軸部をのせ、その上に軸部と屋根を七重に積重ね更に相輪を立てています。

軒反りと軒面の様相は九重と同様ですが、屋根勾配はより強く、相輪部の宝珠の請花(うけばな)が欠けています。

初重軸部の正面には、仏像の容を陰刻し、その左側に「應永三十二年四月十一日」(1425)と刻んであり、寺伝に言う柳田伊豆守の夫人の没年月日と一致しています。

中世足利庄中里の地を治めていた柳田伊豆守とその夫人の墓として貴重なものです。

 


掲載日 令和5年2月1日
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