日光例幣使(街)道道標
【左】 材質 安山岩
法量と形状 高さ 90.0cm
幅 36.0cm
奥行 38.0cmの四角柱
江戸時代 元文(げんぶん)5年(1740)
上部1.5cmは各面とも内側に傾斜面を持っています。
また、上面中央に浅いホゾ穴の跡が残っており、造立時には上段に別の造塔物(ぞうとうぶつ)があったと考えられます。
正面に「佐野道」、右側面に「足利道」、左側面に「太田道」、裏面に「元文五年庚申十一月二十四日下野国足利郡寺岡村宿」と刻まれています。
正面と両側面の字は行書で太く書かれています。
この道標(どうひょう)は市内に残るもので一番大きく立派なものです。
【右】 材質 安山岩
法量と形状
塔身 高さ 42.0cm
幅 30.5cm、
奥行 30.5cmの四角柱で下に逆台形
台座 逆台形で上面は方41.5cm、下面は方39cm、高さ8.0cm以上
江戸時代 寛政(かんせい)3年(1791)
正面に「道祖神・日光道・佐野道」、右側面に「善光寺道・太田道・足利道」、左側面に「江戸道・館林道」「寛政三辛亥年 月吉祥日」「願主 山本兵蔵」との文字が楷書で刻まれています。
台座 それぞれ各面に「東」「西」「南」「北」の銘記が陰刻されています。
どちらの道標とも日光例幣使街道の歴史を伝える貴重な資料です。