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浄徳寺の石塔群

せきとうぐんのしゃしん

 

浄徳寺の境内、南側に五輪塔・層塔・板碑が置かれています。

五輪塔は1基が凝灰岩製で、2基が安山岩製です。

凝灰岩製の五輪塔は水輪(すいりん)しか残っていませんが、鎌倉時代の優品であり、安山岩製の2基も鎌倉時代後期のものと推定されます。

層塔は凝灰岩でできた基礎と塔身(蓮華座上の四方仏を掘り刻んだもの)の一部が残っています。

すでに原形を損っていますが、鎌倉時代の製作と推定され、例品も少なく貴重です。

板碑はすべて緑泥片岩製で、阿弥陀三尊の種字(しゅじ)が刻まれ、弘安(こうあん)7年(1284)、貞治(じょうじ)6年(1367)の紀年銘もわかります。

1つは原形をよく残し、大形で、種子の陰刻、記年銘もあきらかで、数少ない優品です。

他の物も鎌倉時代、南北朝、室町時代初期のものとして、当地方板碑の一典型を示してあります。

以上の事より石塔が一群をなして残っていることは、この地域の中世仏教信仰の様子を知ることが出来る石塔群として貴重です。

 


掲載日 令和5年2月1日
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