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松宮観山関連資料

自画像の写真    書簡の写真

(自画像)  縦97.0センチメートル、幅32.3センチメートル  ※本紙の大きさ

(書簡)  縦33.0センチメートル、横45.0センチメートル  ※折紙

 

  松宮観山[まつみや  かんざん、貞享3(1686)年~安永9(1780)年]は、足利出身の儒学者・兵学者である。

 

  下野國板倉村(現足利市板倉町)の前原家に生まれ、14歳の時に江戸の松宮家の養子となって、北条流兵学の権威として私塾を開き、門人は千人に及んだとされる。

 

  学問の領域は兵学のみならず、儒学・測量学・数学・国学・地理学・蘭学と諸学に通じ、卓見した識見で日本思想史上、異色の学者とされる。

 

  今回指定する前原家所蔵の松宮観山関連資料2点は、松宮観山自画像1点と書簡1点である。自画像は観山62歳の作品で、白髪の混じった髪や眉、鋭い眼やしわの表現等、細かい観察のもとに忠実に描き留めようとの意志が感じられ、兵学者として甲冑の造詣が深い見識が自画像に見事に反映されている。

 

  また、書簡は観山が晩年に前原家の甥に宛てた私信で暑中見舞の折、学問修業の志に対し祝金を贈ったことを記している。

 

  これらの資料は多彩な業績を遺した松宮観山に関連する歴史資料としての価値は高く、郷土が生んだ異色の学者を知る数少ない資料として貴重である。


掲載日 令和5年2月1日
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