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八幡宮拝殿・弊殿(はちまんぐうはいでん、へいでん)

はいでんへいでんのしゃしん

 

江戸時代

 

八幡宮略記によると、明和年間(1764~1772)に造りなおされた建物です。

平面は拝殿が間口3間の奥行2間で22畳半、幣殿(へいでん)が正面1間の側面2間で8畳になっています。

拝殿の屋根は前面に向拝が張り出し、中央部に千鳥破風のついた入母屋造りです。拝殿天井には72種類の鳥が色鮮やかに描かれています。

幣殿の屋根は棟木が拝殿の棟方向と直角をなして伸びた切妻造りで、入母屋屋根と連続しており、2つの屋根とも桟瓦葺きです。

鬼面文大棟鬼瓦や千鳥破風の三ッ花懸魚等は優れた形態を示しています。

向拝部における獅子鼻などの木鼻や手挟、それに透彫り(すかしぼり)なども良い造形を残しています。

おごそかな中にも華やかさがあり、江戸時代中・後期の特徴を良くあらわしています。

 


掲載日 令和5年2月1日
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