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稲岡観音堂

かんのんどうのしゃしん

桁行3間、梁間3間、正面向拝付、入母屋造、茅葺(現状はトタン貼)
江戸時代前期以前

 

稲岡町西根の観音山と呼ばれる山の中腹に立っています。

 

建物の特徴としては、軸組などの構造に和洋を基本としながらも、桟唐戸(さんからど)など禅宗様(ぜんしゅうよう)を部分的に取り入れた、鎌倉期~室町期にかけて行われた折衷様(せっちゅうよう)の建造物です。

 

地元に残る観音堂に関する資料には、寛文(かんぶん)5年(1665)以前に建てられたものであること、また正面の額に貞享年間(1684~1688)の記載が残されていることから、江戸時代前期ないしそれ以前に建築されていたと考えられます。

 

なお、建物の内部には宮殿造の厨子があり、その中には県の文化財に指定されている「木造  聖観世音立像」が収められています。

 


掲載日 令和5年2月1日
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