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> 絹本墨画淡彩 万横香雲図(田崎草雲筆) (けんぽんぼくがたんさい ばんおうこううんず たざきそううんひつ)
絹本墨画淡彩 万横香雲図(田崎草雲筆) (けんぽんぼくがたんさい ばんおうこううんず たざきそううんひつ)
縦161、5cm / 横70、5cm
大幅であるとともに傑作である。草雲76~77歳頃の画で南画の境地を得た作品である。
近景中央に屋あり、3隠士の姿を見る。山湖を囲んで左右高からぬ山が並ぶ。
山湖の左方はるかに剣を立てたような特異な山が、白雲を被って並ぶ積雪の中から顔を出している。
笹の線は一際鮮やかである。近景の岩上に竹に添った数珠の梅は、香雲漂う息吹を感じさせる。
雪景色の黒い水面にも、一条のほの白さが流れている空を描くうす雲の側筆は、堂に入って妙味の尽きないものがある。
草雲山水画中の一品である。
掲載日 令和5年2月1日
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