トップ
> 絹本着色 鍾馗図(中山嵩岳描表装)(けんぽんちゃくしょく しょうきず なかやますうがくびょうひょうそう)
絹本着色 鍾馗図(中山嵩岳描表装)(けんぽんちゃくしょく しょうきず なかやますうがくびょうひょうそう)
鍾馗は中国で広く厄除けの神として信仰されている。
それは、唐の玄宗皇帝が病床にある時、夢に大鬼が現れ、宮廷内で悪さをする小鬼を退治した。
皇帝が大鬼の正体を尋ねると、
「自分は鍾馗という者で、かつて武徳年間(618-626)科挙試験を受験したが落ち、
それを苦に自殺したが、高祖皇帝(初代李淵皇帝)が手厚く葬ってくれたので、
その恩に報いるためにやって来た」と告げた。
夢から覚めた玄宗は病気が治っていることに気づき、爾来、鍾馗の絵姿には邪気を祓う効力があるとし、広めさせたという故事に基づいている。
この鍾馗信仰は、日本にも伝わり疱瘡除けや学業成就に効果があるとされ、室町時代以降、端午の節句に合わせ絵や人形を奉納するなどとして、広まったとされる。
掲載日 令和5年2月1日
このページについてのお問い合わせ先