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阿部家文書(あべけもんじょ)

阿部家文書の写真

阿部家は江戸時代にあって大月村の名主を勤めた旧家である。江戸時代の大月村は旗本桑山氏・同喜多村氏の支配、つまりニ給であった。阿部家は戦国時代の長尾氏の旧臣であったという伝説を誇りとし桑山氏の支配下の年番名主、大月村割元名主兼帯、五ケ村(ごかそん  上州新田郡下田中村・藤阿久村・下田島村・下野国足利郡大月村・田島村)兼帯地方掛格、上州兼帯刑罰取締目代などの任にあたった。阿部家は同村の増沢氏と共に、桑山氏の知行地である新田・足利両郡支配の現地での重要な役割を担っていた。

 

  本古文書は江戸時代前期から明治初頭に及ぶ長期にわたるものであり、内容も豊富で、保存点数も3500点以上と多い。

市内では2番目に多い量である。特に古文書では残りにくい小さな切紙まで保存されているとに意義がある。

 

  保存状態は良好で、この古文書から江戸時代における足利地方の一村の社会・生活・文化等の様相を知ることができる。

本古文書は質・量・保存の三位一体よろしきを得ており、まさに地域史の解明に不可欠なものは「古文書」にあるということが強調される所以である。

 

  総数は3520点、年代は江戸時代前期の延宝6年(1678)から明治初頭までの200年以上に及ぶ史料である。

大月手紙の会編集、密蔵院発行により、『阿部幸造家文書目録、付文書翻刻(一)』(平成9・6刊)、『同(ニ)』(平成10・8刊)、『同(三)』(平成10・12刊)が刊行されており、その内容は(1)寺院関係(梅庭寺=廃寺、密蔵院、他)、(2)河岸飛脚等運輸関係、(3)詩歌関係、(4)足利伊勢宮関係、(5)寺子屋・私塾関係、(6)暦関係(会津藩)、(7)奉公人関係、(8)幕末の世相・社会など実に多岐多彩にわたる。


掲載日 令和5年2月1日
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