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金井繁之丞の石塔(かないしげのじょうのせきとう)
石造 総高130 塔身高さ72
台石 上段高さ22 方55 中段高さ18 方72 下段高さ20 方92 江戸時代
紋織の先駆者で達人であった金井繁之丞が生地粟谷の西側山丘の南麓斜面に並ぶ墓地群中に、文政元年(1818)に逆修塔として自ら建てたもので、文政22年(1829)に歿して墓塔となったものである。頭部を方錐形にした方柱状の塔身に次の陰刻銘がある。
正面 機巧院錦織老翁居士 文政十二年丑五月二十日
側面 極楽え行きて曼荼羅又織らん 菩薩に蓮の色をとらせて
罪科も死せばきゆるに碑をたてゝ 浮世に恥を残すかなしさ
文政元年五月旦 逆修自から建立
錦織□音高
この銘文から窺えるように、繁之丞の生前の織物への精進と、酒脱な人間味とが良く表現されている墓塔である。
掲載日 令和5年2月1日
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