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精霊さまの墓塔群(せいれいさまのぼとうぐん)
室町時代
松田の山里を東に入り藤坂峠に至る山麓部の南斜面に上下二段に墓地があり、その上段に並ぶ室町時代中、後期乃至桃山時代と推定されるいわば戦国時代の墓塔(五輪塔)群である。そのおよその高さを西側から示すと、(1)40(2)55(3)56(4)50(5)50(6)42(7)53(8)45(9)45(10)30以上(空風輪欠)(11)50(12)55(13)80(水輪が角形)(14)85(15)63(16)70(17)80(18)83 となり、18基とも概ね同時期の特徴を示している。東端に、「天正十二年七月三日」の陰刻銘を持つ宝塔形の石造供養塔(高さ82)が建っているが、この天正12年(1584)の造立は、墓塔群の成立時期の後か、或は同時期のものかと推定される。
戦国期の墓塔の形態を知る上で貴重な墓塔群である。
掲載日 令和5年2月1日
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