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絹本著色  朝陽鳴鳳図(田崎草雲筆)(けんぽんちゃくしょく  ちょうようめいほうず  たざきそううんひつ)

ぎしとうこうずのしゃしんちょうようめいほうずのしゃしんさいかんほうきずのしゃしん
 
寸法     縦  114.0cm
             横     41.5cm
明治時代
 

中央の画に大きく描かれた雄鳳は、瑞雲ただよう岩上に暁を告げています。

その右方に胸から上部を見せて雄鳳が立っています。

頭部から首筋にかけての雄鳳の美しい羽毛は朝風にそよぎ、大きく弧を描いた美しくもたくましい尾羽は瑞鳥(ずいちょ

う)の神秘さえ感じます。

右の画は「山禽の春」です。

太古石の側に一樹を描き、岩上に友を呼ぶ小禽、岩下に花をつけた椿を二段に描いています。

かたわらにほころびかけた「ろう梅」をあしらって、梅の精白に椿の深紅を引き立たせています。筆致も温雅です。

左は「牡丹」で、目のさめるような絵です。

淡紅の花に交ざった二輪の緋牡丹と一輪の白牡丹が、見る目に鮮やかです。

雀の群れが花の上に乱舞し、静かにしてうららかな世界を描いています。

草雲の山水画は定評があるところですが、花鳥画においても見るべきものを残しています。

この三幅画は草雲花鳥画の代表作品といえます。

 

※通常非公開となっております

 


掲載日 令和5年2月1日
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