水道施設の国登録有形文化財について
本市の水道創設当時からある「今福浄水場」「緑町配水場」のうち、5棟の施設が平成18年3月2日付で国登録有形文化財(建造物)として登録されています。
「今福浄水場」と「緑町配水場」は連動した施設で、「今福浄水場」内にある集水埋渠(しゅうすいまいきょ)によって地下水が集められ、くみ上げられた地下水は高台に位置する「緑町配水場」に送水されます。そして、配水池からの高低差による自然流下により、各家庭に安定した給水を行っています。
「今福浄水場」からの送水を担うのはポンプ室内に設置された7台のポンプで、24時間の交互自動運転をしながら「緑町配水場」へ送水しています。
共に昭和5年に竣工となる、足利市の近代化を語るうえで欠かすことのできない施設であり、建築的にも優れた施設となっています。
- 国登録有形文化財について
平成8年10月1日に施行された文化財保護法の一部が改正された時に新たに導入された制度です。
この制度は、地域に親しまれている建物や時代の特色をよく表わしたもの、ふたたび造ることができないもの等歴史的な価値を持ちながら、都市計画の進展や生活様式の変化等により、消滅の危機にある多くの建造物等を保護し、活用しながら後世に継承していくことを目的としています。 - 国登録文化財(建造物)の基準
築後50年を経過している建造物で、下記に当てはまるような場合
- 国土の歴史的景観に寄与しているもの (特別な愛称などで広く親しまれている場合、その土地を知るために役立つ場合等)
- 造形の規範となっているもの (デザインが優れている場合、時代や建造物の種類の特徴を示す場合等)
- 再現することが容易でないもの (優れた技術や技能が用いられている場合、現在では珍しくなった技術や技能が用いられている場合等)
※「今福浄水場」及び「緑町配水場」の施設は、上記のうち1.に該当する建造物として登録されました。
登録文化財の概要
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1棟 |
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水道の創設にあたり、一方ならぬ苦労をし困難を乗り越えて確保した水源から、足利を潤す水が尽きることなく湧く様を表した言葉です。 |
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地下水を水源とする足利の水道水が澄みきっていて清らかであり、比較するものがないほど優れている様を表した言葉です。 |
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1棟 |
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▲竣工当時の今福浄水場 | ▲今福浄水場ポンプ室の外観 | ▲今福浄水場ポンプ室の内部 | |
▲緑町配水場の削岩工事 | ▲竣工当時の緑町配水場 | ▲緑町配水場配水池の増築工事 | ▲緑町配水場配水池の築造工事 |