vol.7 学校法人 山辺幼稚園
パパもママも!子育て世代が働きやすい職場ってどんなところ?
足利市にはどんな会社があるの?
気になるアレコレを一般のママが採用担当に聞きました。
第7回目の「子育て世代に優しい会社インタビュー」は、学校法人山辺幼稚園(堀込町・幼稚園型認定こども園)です。
【企業情報】
社名:学校法人山辺幼稚園
業種:幼稚園型認定こども園
設立:1972年
従業員数:31名(2025年10月末現在)
住所:栃木県足利市堀込町1410-1番地
TEL:0284-72-2927
ホームページ: http://yamabe.ed.jp
Q. 山辺幼稚園の特徴を教えてください。
A. 「優しく・強く・逞しく」を軸にした保育を行っています。子どもたちが自由に柔軟性をもって、自分の意思で考えながら行動できるということを重視しています。午前中はやるべきことにしっかりと集中して取り組み、午後は遊びの時間でのびのびと好きなことをするというようにメリハリをつけられるように時間や場所を設定しています。自由に過ごす時間は、学年関係なく子どもたちがそれぞれに好きなことをして遊びの中から学ぶことができるようにしています。

山辺こども園の外観
Q. 子育て中の職員はどのくらいいますか?また子育て中の職員が担当している仕事内容を教えてください。
A. 職員は約30名いてそのうち約3割は子育て中です。子育て中の職員が担当する仕事は保育スタッフ、バス補助、調理担当、看護師などがありますが子育て中かどうかに関わらず、全員で協力することを大切にしています。
例えば、指導要録や週案や月案作成、保育日誌などの業務は子育て中かどうかに関わらず、正職員が中心となり作成します。ですがそれ以外の業務はパート職員を含めて時間に余裕がある先生で協力して行います。また午前中のクラスごとに行う保育は正職員を中心とした担任が主に行い、午後の自由遊びの時間はパート職員を含めて遊びの場ごとに担当します。
普段から職員がインカムを身に着けて情報を共有できるようにしていて、大変なときはクラス担当を超えてみんなで協力できる体制を整えています。掃除や体調不良の園児の対応など職員の手が足りないときは、すぐに空いている職員がいないかインカムで呼びかけて手伝ってもらうことがあります。

インカムをつけて作業をしている職員
Q. 基本的な就労パターン以外の働き方はありますか?
A. 正職員の先生方は、早番と遅番などのいくつか勤務時間のパターンがあります。しかし、パート職員は例えば9時30分~13時00分、13時30分~17時00分など、それぞれの方が無理せず働ける時間帯で勤務できます。「この曜日だけこの時間に帰ります」というような相談も応じています。

園児が毎朝登園するエントランス
Q. 面接の際に必ず聞く質問や重視していることはありますか?
A. 一番大切にしていることは、素直な人かどうかということです。 働くうえで誰もが失敗をすることはあります。その際に、周りの人のアドバイスや注意などを受け入れることは難しいかもしれませんが大事だと思っています。もちろん、自分の意見を発することも大切なことですが、まず第三者からの意見をしっかりと聞いて自分の中で整理したうえで自分の意見も素直に伝えられたらより良い話し合いができるのではないでしょうか。それが結果として園児たちの保育にもとても役立つと思います。

広いランチルーム年少以上の園児がみんなで集まって好きな席で食べます
Q. 採用するにあたり、課題などはありますか?
A. この園だけの問題ではないと思いますが、人員不足が大きな課題です。昔に比べると、保育士や幼稚園教諭になりたいと思う方が減少しているように感じます。また、出産前にこの仕事をしていた方も、忙しくて大変なイメージがあるのか復職する方が少ない傾向にあります。そのような状況下で、この園では働き方改革を進めています。
例えば業務を「必ずやらなければならないもの」「慣例的にやっていたもの」「やらなくてもよいもの」などと分けて本当に必要なものだけをやり、やらなくてよいものは簡素化してきました。「やりにくいことはどんどん変えていこう」というスタンスのもと、定時で帰れる、持ち帰り仕事をなくすなどできるだけ特定の職員に大きな負担がかからないように協力体制を整えています。行事の制作物などの残業につながりやすい業務も一人の職員がすべて担うのではなく、就業時間内で手が空いた職員が分担して取り組んでいます。

お昼寝の時間を使って教材の準備を分担することもあります
Q. 子育てなどで一度仕事を辞めた後に、再就職される方はいますか?
A. はい、いらっしゃいます。
以前に保育関係の仕事をされていた方も、そうでない方も、どちらも再就職されています。不安に感じていることや、前の職場で大変だったことなどもお伺いし、解決できることは働き始める前に一緒に整理していきます。

清掃作業をしている職員
Q. 保育が未経験でも働くことはできますか?
A. はい、大丈夫です。
前職がまったく異なる仕事だったけれど、新たに保育の資格を取得したので働きたい、という方も採用しています。また、若い頃に資格を取得したものの実務経験がないという方も採用したいと思っています。入職後は丁寧に指導しますので、安心してご応募ください。

天井の高い教室
Q. キャリアアップしている方はいますか?
A. パート職員から正職員になる方もいらっしゃいます。人員や要件などその時の状況にもよるので希望者全員ではないですが、パート職員から正職員になることも可能です。
Q. 産休・育休を取得して職場復帰する方へのサポートはありますか?
A. はい。女性で育休を取得している方は現在複数名いますが人それぞれに違ったワークスタイルがありますので、時短勤務などの検討も含めてよく相談した上でなるべく希望に合わせた勤務ができるように対応しています。

給食室、園児がご飯を食べるホール(給食を担当する保育職員以外は職員室で食べます)
Q. 子どもの体調不良等により、急遽お休みを取らなければならない場合どのような対応を行っていますか?
A. 普段から先生方の協力体制が整っているので、急なお休みがあっても柔軟に対応できています。
例えば、感染症の流行等でお休みの先生が多い日には午後からの先生を午前からに、など勤務時間帯の変更をお願いすることもありますが、普段は出勤している先生でフォローし合うことができています。日々の先生方の努力のおかげで、お休みの先生がいた場合でもスムーズに業務を進めることができています。

オムツ台の清掃をする職員
Q. お昼の時間や休憩の場所は決まっていますか?
A. 6時間以上勤務すると45分の休憩時間があります。休憩時間はローテーションで必ずとっていただいています。その時間は「ノーコンタクトタイム」と言って現場から離れて園児とは一切関わらずに好きなことをする自由な時間です。
職員室の上にある休憩室で休憩をとる方が多いです。携帯電話を見たり、お昼寝をしたりもできます。限りある時間ではありますが、しっかりリフレッシュして、また子どもたちとしっかり向き合って仕事をしてもらえるようにしています。

職員の皆さんが「ノーコンタクトタイム」で使用する休憩室
Q. 子育て期の方とともに働くことについてメリットと感じることはどこですか?
A. やはり子どもを相手にする仕事ですから、子育て経験者の視点がとても助かります。些細なことが怪我につながることもある中、先生方の親としての経験から視野を広げて見てくれるので安心できます。子どもを持つ親として、保護者の方と同じ視点で物事を考えられることもありがたいです。

広々とした園庭
Q. 働きやすい職場づくりに向けて取り組んでいることはありますか?
A. 先生方がより働きやすくなるように、仕事を精査することを大事にしています。やるべきことは丁寧に行い、その他の仕事は簡素化しています。例を挙げると、以前は1週間分の職員会議をまとめて行うので時間がかかっていましたが、毎日決まった時間に短時間の会議を行うようになりました。その結果先生方の拘束時間が減り、定時で帰れる日が多くなってきています。また、季節によって多様な学習や行事がありさまざまな先生が一緒に仕事をするので、職員室の机は固定ではなくフリーアドレス制にしています。席を自由に選べるので先生たちのコミュニケーションが取りやすくなり、作業効率も上がっています。

手が空いている職員がその時必要な作業を分担して行うようにしています
Q. 働きたいけど悩んでいるママに一言お願いします!
A. 百聞は一見に如かず。実際に現場に来て、雰囲気を感じてほしいです。教育現場も時代と共に変化しています。ご自身が働いていた頃とは違うこともあるかもしれません。働きたいという気持ちが少しでもあるのなら、本当に軽い気持ちで是非見学に来てほしいと思います。自分の目で見て感じることもたくさんあると思います。随時見学やご相談も受け付けておりますので、是非ご連絡していただければと思います。

インタビュー風景
[インタビュアー感想]
外観はおしゃれな黒を基調とした園舎の山辺幼稚園。中に入ると木の温かみを感じる素敵な空間が広がります。天井が高く開放感がある園内では、子どもたちがのびのびと過ごしていました。
その中で私が一番驚いたのは、働く先生たちの耳元。全員がインカムをつけていたのです。園長先生にお聞きすると「朝の送迎の際に保護者から聞いた園児の体調のことや、先生同士のお願い事などを即時に伝えるため」とおっしゃっていました。担当外の先生にも情報を共有することで、手の空いている先生がすぐフォローに入りやすい環境が整っているそうです。インタビューの中でも何度も耳にした「協力体制」がしっかりとできている園なのだなと強く感じました。
働くパパ・ママたちにとって園の先生は何より頼れる存在だと思います。特に山辺幼稚園は先生の平均年齢が30代後半から40代前半くらいとのことで、現役で子育て中の先生が多く、同じ親としての視点も持ちながら日々子どもたちに接してくださるそうです。この園の保護者の皆さんは日々安心して過ごせるだろうなと感じました。
また、働く先生方が質の良い仕事をできるように園長先生を中心に働き方改革を進めているということは、この園ならではのとても良い取り組みだと思います。
人手不足や長時間労働など多くの課題があるなかで、園として出来ることに取り組みながら、職員それぞれのワークライフバランスや働き方に寄り添おうとしてくれていることもわかりました。その環境が、たくさんの子育て中の先生方にとって「自分を活かせる場」にもなっているのだと感じました。
インタビューの中にもありましたが、実際に現場を見ることでわかることもたくさんあると思います。興味がある方は一度連絡をして、私が感じた素敵な雰囲気をご自身で感じていただければと思います。
インタビュアー:あしかがおしごと研究所協力メンバー関根
掲載の内容は2025年10月現在のものです。







