vol.3 AeroEdge株式会社
パパもママも!子育て世代が働きやすい職場ってどんなところ?
足利市にはどんな会社があるの?
気になるアレコレを一般のママが採用担当に聞きました。
第3回目の「子育て世代に優しい会社インタビュー」は、AeroEdge株式会社(寺岡町・航空機部品の製造業)です。
【企業情報】
社名:AeroEdge株式会社
業種:航空機部品の製造業
設立:2015年
資本金:4億9500万円
従業員数:169名(2025年7月現在)
住所:栃木県足利市寺岡町482-6
TEL:0284-22-3125
ホームページ:https://aeroedge.co.jp/
Q. 何をしている会社ですか?
A. 飛行機のエンジンに使われる金属の部品「タービンブレード」を製造しています。材質は「チタンアルミ」と呼ばれる金属で、一番薄い部分は1mm以下の薄さの、とても精密な部品です。チタンもアルミも軽金属に分類されるため、完成した製品は金属とは思えないほどとても軽く、初めて持った方はみなさんビックリされます。
Q. 金属加工は難しいイメージがありますが、タービンブレードの製造にはどのような技術が必要で、工程はいくつ位あるのでしょうか?
A. タービンブレードの加工はとても難しく、高い技術力がないと実現することができません。今は世界で2社しか製造しておらず、金属加工、加工する設備、材料の特徴、削るための工具など加工に関連する様々な技術を駆使して量産しています。
製品が完成するまでには加工と検査の10工程があります。加工が難しいといわれる部品ですが、実際のモノづくりの作業は難しいことはありません。しっかりと安全に関するルールを守り、マニュアル通りの作業をすることでよい製品を作ることができます。

寺岡町にある本社・工場(A棟)

同敷地内にある工場(B棟)
Q. 子育て中の方はいますか?その方が担当している仕事内容を教えてください。
A. 18歳未満のお子さんを育てている社員が約60名(全社員の約3割)いて、そのうちの20名が女性です。社員の平均年齢は37歳で、役員や管理職の方も含め30~40代の子育て世代の社員がたくさんいます。エンジニア、モノづくり現場のオペレーター、私のような事務など、どの職場でも子育て中のメンバーが活躍しています。
また、子育てを担い短時間で働いている社員は、主に現場での検査や物流関係の作業を担当しています。

エントランス
Q. 未経験でも大丈夫でしょうか?
A. 大丈夫です。作業マニュアルが完備されているので、誰でも手順を覚えれば活躍することができます。「この人しかできない」という作業はなく、また未経験の方でも、しっかりと一人で作業ができるようになるまで丁寧に教育しますので、「成長していきたい!」という前向きな気持ちで入社してもらいたいと思います。

発送前のチェック作業の様子

梱包作業、発送作業の様子
Q. 採用に関しての課題はありますか?
A. 航空産業のモノづくりはお客様との約束で情報公開に制限があるため、何を作っているのか分わかりづらく、詳しい作業内容や職場の様子を広く公開することができません。求人票の文字情報だけでは自分が担当する仕事をイメージしにくく、応募へのハードルが高くなってしまうことが多いようです。
そのため、応募前の就職面接会や面接などでは、丁寧に情報提供をしています。工場に来ていただいた際には、自身が働く職場環境(作業内容、音やにおいなど)を必ず見ていただくようにしています。
Q. 面接のときに必ず確認していることはありますか?
A. 「挑戦」や「成長」を歓迎している社風のため、そのような思いがあるかどうかを確認しています。まだまだ発展中の会社ですので、新しい仕事もどんどん増えていきます。成長のスピードは人それぞれですが、現状に満足することなく前向きに仕事に取組み、一緒に励ましあいながら成長していける方と一緒に働きたいと思っています。
とはいえ「育児も仕事もどちらも頑張りたい!」という方もいらっしゃるので、長く活躍いただくためにできる限りの配慮はしたいと思っています。現時点での「こうすればできる」と「ここからは難しい」という要望があれば遠慮せずに言っていただきたいです。

インタビュー風景
Q. 基本的な就業時間(9時00分~18時00分)以外で勤務をしている方はいますか?
A. はい、います。正社員の時短勤務制度もありますし、パートタイムで入社した方はお子さんの幼稚園や学校に行く時間に合わせて9時00分から16時00分までの時間帯で働いている方が多いです。
Q. どのような子育てサポートがありますか?
A. 時短勤務は、法律ではお子さんが3歳に達するまでが期限ですが、弊社では中学校に入学する年の3月末日までとし、法律を上回る期間で時短勤務を活用できる仕組みを設けています。育児による柔軟な働き方を実現する措置として2025年から拡充しました。
そのほか、お子さんの持病等で定期的な通院が必要な場合などは、事前にご相談いただければ配慮をすることができます。
子育てをしながら働く方に必要となることと、会社ができることの折り合いがつくところを一緒に考えていきたいと思っています。仕事に就くために、仕事を続けるために必要なことがあれば遠慮なく相談していただきたいです。

バーコードの読み取り作業の様子
Q. 急なお休みをしなければならない場合、どのような対応を行っていますか?
A. 出社している社員で仕事のフォローをします。急なお休みの方がいてもお互いに助け合ってフォローできるようにしていますので、安心して休むことができます。
お子さんの体調不良の時は看護を優先してもらい、その分は出社できる日や、他の方がお休みしている日にはできる範囲で頑張っていただければと思います。

制服(ジャケット着用)

制服(夏仕様)
Q. 男性で育休を取った方はいますか?
A. これまでに5名います。期間は1週間や1か月など、状況に応じてそれぞれです。
子育て中の役員や上司の方も多いので育休取得には理解があります。会社としても男性の育休取得を推奨しています。
日頃から「社員が良い仕事をするためには家族の応援や理解が必要」と考えており、育休取得だけでなく、家族も使える福利厚生サービスも導入しています。

女子更衣室(更衣室は男女ともあり。全社員使える)
Q. 子育て期の方とともに働くことについてメリットと感じるところはどこですか?
A. 子育て世代の社員とそうでない社員がお互いを尊重しながら一緒に働くことは、より良い職場環境の醸成につながると感じています。育児や介護などのライフイベントは誰しもが通る道です。育児だけでなく介護にも理解のある会社は、女性のみならず多くの方が長く働ける会社だと思います。

従業員トイレのひとつ
Q. 休憩時間について教えてください。
A. お昼の休憩時間が12時30分から13時20分、その他午前・午後に各10分の休憩時間を設けています。
昼食は多くの社員が社員食堂を利用しています。日替わり定食・カレーライス・麺類の3種類から選ぶことができます。1食250円~300円と安いのに、「おいしい!ボリューム満点!」と社員からも好評です。もちろん手作りのお弁当でもOKです。
また、毎月会社から社内で使える仮想通貨がもらえます。昼食代に使えるほか、社内コンビニでおやつや飲み物を買うこともでき、休憩時間のちょっとした楽しみになっています。

この日の日替わり定食のソースかつ丼

社員食堂の一角にはトレーニングスペース(仮眠・祈祷スペースもあり)
Q. 社内行事はありますか?
A. 家族向けの社内行事として年1回、夏休みの平日に“ファミリーデー”を設け、社員の家族に会社を見ていただいたり、社員食堂でのランチ試食、他にも毎年変わる楽しいイベントを実施したりしています。
普段は見ることができない工場を見学でき、お子さんたちにとっては、お父さん・お母さんがどんな場所でどんな仕事をしているのかを知る良い機会となり、夏休みの思い出にもなっています。
このイベントを通じて、家族のみなさんにもAeroEdgeを好きになってもらいたいと思っています!
また、今年は設立10周年のお祝いで、あしかがフラワーパークさんに協力いただき、イルミネーションオープン前夜に、家族で楽しんでいただける特別なイベントを実施しました。
園内貸し切りのため、家族でゆっくりと素敵なイルミネーションを楽しんでいただくことができ、みなさんに喜んでいただきました!

設立10周年特別イベント
Q. 働きたいママへメッセージをお願いします!
A. AeroEdgeは子育て中でもやりがいをもって働ける会社です。特に働き始めは、育児と仕事の両立は大変なこともありますが、メリハリをつけてやっていくことが大事だと思っていますし、困ったことがあればどんどん相談してほしいと思っています。
できることとできないことをしっかりと見極め、バランスをとって働いていくことはお子さんにも良い影響を与えてくれるのではないかと思っています。お母さんがやりがいをもって働いている姿はお子さんにとっても自慢の存在だと思います。
子育て中でも育児が終わってからも、仕事を通じて自分自身も成長したい・スキルアップしたいと思っている方とぜひ一緒に働きたいと思っています!
まずは一歩踏み出して、話を聞いていただけたら嬉しいです!
[インタビュアー感想]
会社名は聞いたことがありましたが、「両毛線の車内から見える大きな会社」という認識のみで、何をしているのかは知りませんでした。インタビューに行く前の情報収集で、飛行機のエンジンに使われる『タービンブレード』という部品を製造していると知り、世界で活躍する会社だったんだ!と驚きました。
情報公開の制限があるため工場見学ができず非常に残念でしたが、採用担当のKさんがとても分かりやすく説明してくださいました。タービンブレードの製造工程を料理に例えて、「AeroEdgeのモノづくりの工程はスイーツ作りと同じです。例えば、カレーライスは作る人が材料を変えたり、具材の切り方を工夫したり、隠し味を加えたりと、レシピをアレンジしても美味しく出来上がります。対して、スイーツ作りは、決められた材料、分量、道具、手順、オーブンの温度や焼く時間などレシピ通りに作ることで、誰でも、初めての人でも美味しいものを作ることができます。タービンブレードもスイーツ作りと一緒で、マニュアル(レシピ)通りに作業をすることで誰でも品質の良い製品をつくることができます。」とのことでした。この説明が見学に行ったメンバー全員にスーッと入りました。
AeroEdgeさんの社風は「チャレンジしよう!」だそうです。子育て真っ最中の状況にいると、仕事を始める最初の一歩を踏み出すのはとても勇気がいることです。それに、環境が変わることへの不安を抱えている方がたくさんいらっしゃると思います。実際、私も今まさにその状況下にいます。
小さくても良いから一歩進めたら、次の一歩は少し楽になる!そのような「チャレンジする気持ち」になれた今回の訪問でした。
インタビュアー:あしかがおしごと研究所協力メンバーK.U
掲載の内容は2025年7月現在のものです 。







