MR(麻しん・風しん)予防接種について
現在、海外における麻しん(はしか)の流行が報告されています。
(1)海外に行く前に
- 麻しんの予防接種歴を母子手帳などで確認しましょう
- 定期接種を受けていない方は、接種を検討してください
(2)帰国した後に
- 帰国後2週間程度は健康状態(特に、高い熱や全身の発しん、せき、鼻水、目の充血などの症状)に注意しましょう
※詳しくは、厚生労働省のホームページ(麻しんについて)(新しいウィンドウが開きます)をご確認ください。
麻しんとは
麻しんウイルスの空気感染・飛沫感染・接触感染によって発症します。感染力が強く、予防接種を受けないと多くの人がかかる病気です。主な症状は、高熱、せき、鼻汁、めやに、赤い発しんがみられます。合併症には気管支炎、肺炎、中耳炎、脳炎などがあります。脳炎は、1,000人に1~2人の割合で発生がみられます。
風しんとは
風しんウイルスの飛沫感染によって発症します。約14~21日の潜伏期間がみられ、発しん、発熱、首のうしろのリンパ節が腫れるなどが主な症状として現れます。子どもの場合、発しんも熱も3日程度で治ることが多いので「3日はしか」と呼ばれることがあります。合併症として関節痛、血小板減少性紫斑病、脳炎などが報告されています。妊婦が妊娠20週頃までに風しんにかかると、先天性風しん症候群と呼ばれる先天性の心臓病、白内障、聴力障がいなどの障がいを持った赤ちゃんが生まれる可能性が高くなります。
予防接種と副反応について
予防接種を受けたお子様のうち、95%以上が免疫を獲得することができます。予防接種により、軽い副反応がみられることがあります。また、きわめてまれですが、重い副反応がおこることがあります。
〇麻しん風しん混合ワクチンの主な副反応
接種直後から数日中に発熱、発しん、注射部位の発赤・腫脹(はれ)、じんましんなどがみられることがありますが、これらの症状は通常数日でおさまります。
まれに生じる重い副反応としてアナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、脳炎及びけいれんが報告されています。
予防接種による健康被害救済制度について
定期の予防接種によって引き起こされた副反応により、生活に支障がでるような障害を残すなどの健康被害が生じた場合には、因果関係を審議し、予防接種によるものと認定された場合に給付を受けることができます。
接種にあたっての注意事項
予防接種は、体調の良い日に行うことが原則です。次の場合は予防接種を受けることができません。
(1) 明らかに発熱がある場合(通常37.5℃以上をいいます)
(2) 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな場合
(3) 接種液の成分によってアナフィラキシーを起こしたことがある場合
(4) その他、医師が不適当な状態と判断した場合
予防接種後の注意
(1) 接種後は、接種部位を清潔に保ち、接種当日は過激な運動をさけてください。
(2) 他の注射生ワクチンの予防接種を受ける場合は、接種後27日以上あけてください。
(3) 接種後、接種部位の異常な反応や体調の変化があった場合は、速やかに医師の診察を受けてください。
定期予防接種の対象者
【第1期】1歳以上2歳未満
【第2期】幼稚園・保育園の年長児相当(令和7年度は平成31(2019)年4月2日から令和2(2020)年4月1日生まれの子)
対象者へ個別に案内通知を発送しています。お手元に無い場合は下記担当までご連絡ください。
接種対象期間の特例
令和6年度中のMRワクチンの供給状況を踏まえ、次の方は接種対象期間が延長されます。
【対象】
- 令和6年度内に生後24月に達する、又は達した方であって、MRワクチンの偏在等が生じたことを理由にワクチンの接種ができなかった方
- 令和6年度における第2期の対象者(5歳以上7歳未満の方であって、小学校就学の始期に達する日の1年前の日から当該始期に達する日の前日までの間にある方)であってMRワクチンの偏在等が生じたことを理由にワクチンの接種ができなかった方
【延長期間】
令和7年4月1日から令和9年3月31日まで