物外軒のご案内
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物外軒の所在地
織姫公民館北側(足利市通6丁目3165番地)
「物外軒」の由来と見どころ
「物外軒(ぶつがいけん)」は、江戸時代から回漕問屋を営む「萬屋(よろずや)」の三代目主人である長 四郎三(ちょう しろぞう)によって、明治時代の初め頃、渡良瀬川畔の猿田河岸(やえんだがし)、現在の足利市猿田町(さるたちょう)の長 四郎三邸内に建てられました。
長 四郎三は、表千家不白流の門人となり、漢詩、和歌、俳句、書画骨董の収集にも通じる教養人であったと伝えられています。彼はこの茶室をこよなく愛し、自らの雅号「物外」に因んで茶室を「物外軒」と名付けました。
明治34年に現在の場所に移築され、昭和43年11月1日には足利市指定文化財に指定されました。その後、昭和48年に当時の所有者である鈴木栄太郎氏から庭園とともに足利市に寄贈されました。
「庭園」は明治34年の茶室の移築に合わせて作庭(さくてい)されたものか、それ以前から合ったものかはわかりませんが、このときに大きく改修されたものが現在の形と推定されます。移築の際には、蹲(つくばい)をはじめ、飛石や石燈籠(いしどうろう)も移されたと伝えられています。
庭園の作者は不明ですが、庭園は茶室のある南側の露地部分と北側の池泉築山(ちせんつきやま)部分に分かれ、その間に四阿(あずまや)があり、それぞれが飛石で結ばれています。
庭園の植栽はマツ、モミジを主としており、老松の枝ぶりが見事です。池の西側にある築山には大振りの石を並べた豪壮な滝があり、池へと注いでいます。池の護岸の石組みも立派で、平成20年3月28日には国登録記念物に登録されました。
物外軒茶室
春の物外軒庭園
秋の物外軒庭園
見学等のご案内
参観案内
公開期間: 4月、5月、10月、11月の土曜日・日曜日及び祝日、6月第2日曜日
公開時間: 午前9時~午後4時
参 観 料: 無料
茶室等使用のご案内
使用期間: 年間を通して使用できます。ただし、年末年始(12月28日~1月4日)等は除きます。
使用時間: 午前9時~午後4時
使用料: 11,000円(消費税込) ※1日の使用料です。使用時間に応じての割引制度はありません。
使用をご希望の場合は、申請書を文化課へご提出ください。(窓口/FAX/郵送/メールいずれも可)
bunka@city.ashikaga.lg.jp
令和4年(2022年)11月27日 成人式の前撮り写真で物外軒を使用していただきました
このような場面でも利用していただけます。
文化課までご相談ください!