帯状疱疹ワクチンの任意予防接種費用の助成について
任意予防接種として行う帯状疱疹ワクチンの予防接種費用の助成制度についてお知らせします。
※定期予防接種の対象になる方は、こちら(新しいウィンドウが開きます)をご確認ください。
定期予防接種 | 任意予防接種 | |
対象者 |
※2.は経過措置として令和11年度までの5年間に限り対象になります。 |
接種時に50歳以上で、左記の定期予防接種の対象にならない方(51歳、64歳、72歳、99歳など) |
助成金額 |
※各医療機関が設定する接種料金から上記の助成金額を差し引いた金額が自己負担額になります。 |
※各医療機関が設定する接種料金から上記の助成金額を差し引いた金額が自己負担額になります。 |
自己負担額の免除 |
|
なし |
健康被害救済制度 | 予防接種法に基づく救済 | 独立行政法人医薬品医療機器総合機構の救済 |
※使用するワクチンや協力医療機関に違いはありません。
助成対象者
以下のすべてに該当する方が対象になります。
- 接種日に50歳以上で、定期予防接種の対象にならない方
- これまでに帯状疱疹任意予防接種費用の助成を受けたことがない方
- これまでに定期接種を受けたことがない方
ワクチンの種類及び接種回数
2種類のワクチンがあります。効果や副反応などに違いがありますので、使用するワクチンについては、医師にご相談ください。
種類・名称 |
生ワクチン(乾燥弱毒生水痘ワクチン) 「ビケン」(阪大微研) |
不活化ワクチン(乾燥組換え帯状疱疹ワクチン) 「シングリックス筋注用」(GSK社) |
接種対象者 | ・50歳以上の方 |
・50歳以上の方 ・帯状疱疹に罹患するリスクが高いと考えられる18歳以上の方 |
接種回数 | 1回 | 2回(通常、2か月の間隔をおく) |
費用(助成がない場合) | 10,000円程度 | 2回で45,000円程度 |
接種方法 | 皮下注射 | 筋肉注射 |
発症予防効果 |
【接種後1年時点】6割程度 【接種後5年時点】4割程度 |
【接種後1年時点】9割以上 【接種後5年時点】9割程度 【接種後10年時点】7割程度 |
帯状疱疹後神経痛への効果 | 【接種後3年時点】6割程度 | 【接種後3年時点】9割以上 |
副反応 |
【発現割合30%以上】発赤 【発現割合10%以上】そう痒感、熱感、腫脹、疼痛、硬結 【発現割合1%以上】発疹、倦怠感 ※重大な副反応として、まれに、アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、無菌性髄膜炎がある。 ※詳しくは、添付文書(新しいウィンドウが開きます)をご確認ください。 |
【発現割合70%以上】疼痛 【発現割合30%以上】発赤、筋肉痛、疲労 【発現割合10%以上】頭痛、腫脹、悪寒、発熱、胃腸症状 【発現割合1%以上】そう痒感、倦怠感、その他の疼痛 ※重大な副反応として、まれに、ショック、アナフィラキシーがある。 ※詳しくは、添付文書(新しいウィンドウが開きます)をご確認ください。 |
※厚生労働省「帯状疱疹の予防接種についての説明書」などを参考に作成。
助成金の制度について
各医療機関が設定する接種料金から下記の助成金額を差し引いた金額が自己負担額になります。接種前に特別な手続は必要ありません。
【助成金額】
- 生ワクチン(1回接種)4,000円
- 不活化ワクチン(2回接種)各10,000円
(例)不活化ワクチンの接種で医療機関が設定する接種料金が22,000円だった場合、助成金額の10,000円を差し引いた12,000円が自己負担額になります。
※医療機関によって接種料金が異なります。
協力医療機関
以下の表中の医療機関で接種可能です。いずれの医療機関でもワクチンの在庫を確認し、予約してから接種してください。
帯状疱疹任意予防接種協力医療機関一覧(pdf 276 KB)
実施期間
令和7年4月1日(火曜日)から令和8年3月31日(火曜日)まで
助成についてのQ&A
Q.帯状疱疹ワクチンを何年か前に接種しました。今回、再び任意接種を希望していますが、助成の対象になりますか。
A.助成事業開始日(令和6年4月1日)以降に、初めて市の助成を受けるということであれば助成の対象になります。なお、一度助成を受けた方はその後の接種については対象となりません。
Q.不活化ワクチンの1回目を令和6年度中に助成を受けて任意で接種しました。2回目を令和7年度中に任意で接種する予定ですが、助成の対象になりますか。
A.助成の対象になります。
Q.定期接種の対象にならないので任意接種を受けます。自己負担額が免除になる制度はありますか。
A.自己負担額の免除制度は定期接種のみに適用されます。任意接種には自己負担額が免除になる制度はありません。
健康被害救済制度(任意予防接種)
任意予防接種は、予防接種法に基づかない接種です。任意予防接種の健康被害救済制度については、独立行政法人医薬品医療機器総合機構のサイト(新しいウィンドウが開きます)をご確認ください。
帯状疱疹とは
帯状疱疹は、子どものころに感染する「水ぼうそう」のウイルスが、治癒後も体の感覚神経に潜伏し、大人になって加齢や疲労によるストレス、基礎疾患や癌、リウマチなどの治療で使用される免疫抑制剤等により、その人の免疫力が低下することで、ウイルスが再活性化して発症する病気で、体の左右どちらかの神経に沿って痛みを伴う赤い発疹と水ぶくれが多数集まり帯状に生じます。日本での疫学調査では働き盛りの50歳を過ぎたころから急増し、80歳までに3人に1人が発症する(生涯発症率は約30%)ほぼ全ての日本人が発症のリスクを持った疾患です。
帯状疱疹後神経痛(PHN)
帯状疱疹は皮膚の表面にできる発疹からくる痛みが主な症状ですが、発疹が治癒した後にも痛みが残る場合があり、帯状疱疹後神経痛(PHN)と呼ばれています。帯状疱疹後神経痛は人によってさまざまな痛みが生じますが「焼けるような」「ズキンズキンとする」「刺すような」痛みが多いとされています。皮膚感覚の異常がみられることもあり、痛みによって睡眠や日常生活に影響を及ぼすことがあります。
帯状疱疹にかかったら
帯状疱疹の初期症状は、皮膚の痛みやかゆみ、違和感などです。痛みは「ピリピリする」「ジンジンする」といったような症状がみられます。早期に治療することで軽症で済むケースが多いため、おかしいなと感じたら早めに医療機関を受診し治療することが重要です。