鶏足寺(けいそくじ)
鶏足寺(けいそくじ)は、平安時代初期に定恵上人によって開創された名刹で、真言密教の大本山です。
初めは世尊寺(せそんじ)といいましたが、天慶の乱(939年から940年まで)の際、平将門(たいらのまさかど)を調伏したところから勅命により鶏足寺(けいそくじ)と改めました。
所在地
足利市小俣町2748番地、Tel:0284-62-0276
アクセス
- JR足利駅・東武足利市駅から11キロメートル(車で25分)
- JR小俣駅から1.7キロメートル(車で5分)
- 市生活路線バス(小俣線)で、鶏足寺前下車(徒歩3分)
駐車場
- 寺の中に6台
- 山門の前の城山集会所に10台程度
鶏足寺の伝説
平将門(たいらのまさかど)が朝廷に背き乱を起こしたのが天慶2年のことです。
翌年、藤原秀郷(ふじわらのひでさと)が天皇の命によって将門と戦います。
このとき、世尊寺の法印は秀郷の勝利を祈願し、法力で将門を倒すように命じられ、土でつくった将門の首を供えて連日連夜祈り続けました。
ところが8日目、法印はとうとう眠ってしまいました。すると夢の中で、3本足の鶏が血まみれの将門の首を踏みつけているではありませんか。法印が鶏の笑い声でハッと目を覚ますと、土像の首には鶏の足跡が3つ、はっきりと付いていました。
そして、17日目の満月の日、秀郷が将門を討ち取りました。
世尊寺(せそんじ)は、このことから『鶏足寺(けいそくじ)』となりました。
石尊山梵天揚げ
毎年月遅れの盆の8月14日、早朝に行われます。
住職の護摩供養・安全祈願ののち、白装束の若者達によって、午前4時、ホラ貝を合図に15メートルのお柱と千体余りの梵天を標高486メートルの石尊山に担ぎ揚げます。そして石尊宮に奉納し、お柱についている梵天を若者が登り競って、弊串等を抜き取ります。
市指定民俗文化財となっているお祭りです。