地産地消への取り組み
学校給食では、子どもたちが食べ物の旬で季節を感じたり、地元でつくられた農畜産物を知ることで食べ物への感謝の気持ちや郷土愛を育むことができるよう、旬の食材や地場産物の活用に取り組んでいます。
地産地消のよいところ
地産地消とは、住んでいる地域でとれた産物(食べ物)を、その地域の人が消費する(食べる)ことをいいます。地元でつくられた農畜産物はすぐ手元に届くため、新鮮で安心して食べることができます。
学校給食のお米
足利市で育てられた「とちぎの星」というお米を炊いています。
ふっくら甘くて美味しいお米は、どんな風に育てられているのでしょうか?足利市で米づくりをしている生産者の方にインタビューをしました。
インタビューを受けてくれた方
足利市農業協同組合
米部会長
大山善男さん(久保田町)
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足利市ではどんな品種のお米を育てているのですか?
主食(食事で食べるご飯)用のお米を育てています。品種は、あさひの夢、とちぎの星、コシヒカリ、にじのきらめき、という4種類があります。
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学校給食で使っている「とちぎの星」のポイントはどんなところですか?
栃木県が力を入れている品種で、今から10年くらい前から作られるようになりました。2020年に行われた大嘗祭(※)で献上米に選ばれました。
(※)新しい天皇が即位したときに、国や国民の安寧(平和)や五穀豊穣を祈って行う儀式のこと。
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米づくりの1年間のスケジュールを教えてください。
【5月】1日から15日の間くらいでお米の種をまきます。これを「種まき」といいます。
【6月】種まきから30日後くらいに田んぼに苗を植え替えます。これを「田植え」といいます。
【7月】植えた苗の根っこを乾燥させるために、水を入れたり抜いたりします。これを「土用干し」といいます。
【8月】稲に穂が出てきます。
【9月】9月から10月にかけて収穫をします。これを「稲刈り」といいます。
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米づくりで大切なことはどんなことですか?
(1)品種選び
美味しいお米というだけではなく、育てやすさ、稲の倒れにくさ、米の収穫の量などを考えながら、どんな品種のお米を育てるかを決めます。
(2)土づくり
お米が育ちやすい土をつくります。
(3)病害虫対策
お米が病気になってしまうと、収穫ができず、みなさんにお米を届けることができなくなってしまうので、人間には害のない農薬を使います。
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米づくりをしていてどんなときにやりがいを感じますか?
お米がたくさん収穫できて、食べた人が喜んでくれたときはとてもうれしいです。
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米づくりをしていて大変なことはどんなことですか?
自然災害や異常気象の影響があることです。お米は外で育てているので、大雨や強風、強い日照りなどが心配です。それでも見守ることしかできないので、できるだけ稲が倒れにくい品種を選ぶようにしています。
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好きなご飯の食べ方を教えてください。
カレーライスです。ご飯をたくさん食べられますね!
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学校給食を食べている子どもたちに、メッセージをお願いします。
日本人は昔からお米を食べて暮らしてきました。お米が主食の基本となるので、健康のため、元気な体でいるためにしっかりお米を食べてほしいです。そして、お米といっしょに野菜も食べましょう!
学校給食の野菜
令和6年6月上旬、学校給食共同調理場に足利市産のにんじんときゅうりが届きました。
市内でとれた野菜はとても新鮮です。
令和6年11月上旬、学校給食共同調理場に栃木県産のにらが届きました。
にらは栃木県での生産量が全国第二位で、足利市の学校給食でもよく使われる野菜のひとつです。
このほか、栃木県産の豚肉や大豆、味噌など地場産物の活用に取り組んでいます。