平成28(2016)年度足利市市民活動支援補助金事業の実施結果について
平成28年度に実施した足利市市民活動支援補助金事業(6事業)の公開事業報告会を開催しました。団体より、事業の結果や自己評価などについて報告がありました。主な内容は、次のとおりです。
足利市市民活動支援補助金(育成支援資金)
市民活動育成支援事業は、補助対象経費の総額で10万円を限度とし、設立後3年以内の団体が行う事業です。
※小見出しは、事業名(団体名)を記載
「対話型鑑賞の手引き」普及啓発事業 (あしかが対話型鑑賞の会)
【実施結果】
「対話型鑑賞」の手法により、子どもたちの観察力及び想像力等を育むとともに、芸術鑑賞に触れる機会の一助となりました。
- 「対話による美術館鑑賞ガイドブック」2,500冊作成
市内の公立・私立の小学校、中学校、高等学校等の全教職員及び造形教育の関係者に配布
市外の学校、美術館、博物館等の教育施設に配布 - 補助対象事業費 109,720円
- 交付額 100,000円
【選考委員会のコメント】
美術関係者以外にも理解しやすい手引きの作成により、「対話型鑑賞」の指導者への理解促進、普及啓発につながる事業となりました。
「対話型鑑賞」の普及により市民が芸術に触れる機会が増えるよう、学校等と連携を図りながら今回作成した手引きを活用し、また、自主財源の確保に努めながら、活動が発展的に継続されることを期待します。
冒険遊び場 あそビック (あそビック)
【実施結果】
子どもたちが「自分の責任で自由に遊ぶ」冒険遊び場の提供により、子どもたちが自ら考える力や体力の向上、子どもから大人まで幅広い世代の居場所づくりに取り組む一助となりました。
- 冒険遊び場事業
4月17日、6月26日、10月30日、12月25日、2月26日 あそびの森(助戸大橋町)
8月28日 雪輪町地内
総来場者数345名 - 組織内研修事業
7月17日、3月12日 東京都、足利市
延べ8名参加 - 補助対象事業費 111,403円
- 交付額 100,000円
【選考委員会のコメント】
自分たちで考え、自然の中で自由に遊ぶ機会を定期的につくり、子どもの五感の育成に寄与するとともに、子ども同士・大人同士の交流を広げることができました。
新たな参加者に向けて広く周知するとともに、スタッフの確保・育成、資金面での課題を改善し、幅広い世代が心身ともに成長できる場として活動が継続されることを期待します。
よみがえる街、時間・足利のアート・もうひとつの街 (あしかがCON展)
【実施結果】
中心市街地に残る古民家をアートにより現代に生かす試みは、アートをより身近に感じられる工夫があり、アートに触れる機会が増えるとともに、会場である中心市街地の活性化の一助となりました。
- CON展プレ企画「名草の山 野外展」ツアー
10月1日 名草上町山林 出品作家3名、ツアー参加者15人 - あしかがCON展「まちなかアート展」
10月30日~11月5日 松村記念館ほか4会場
出品作家25名、来場者約4000人、会場ボランティア延べ35名 - 会期中のイベント
10月30日 オープニングイベント「音のパフォーマンス」 約100名
10月30日 作家による作品解説付5会場アートツアー 約120名
10月30日 CON親会 約120名 - 補助対象事業費 231,090円
- 交付額 100,000円
【選考委員会のコメント】
足利市に残る古民家等を活用した展示はアートをより身近に感じさせる工夫があり、地域の生活文化の向上に寄与するとともに、市内外から多くの来場者が訪れ、まちの活性化につながりました。
日常的な地域の生活文化向上のため、地域の人々と出会い・交流を続けながら、活動資金の確保に努め、アートでのまちおこし活動を継続されることを期待します。
子どもたちへの学習支援事業 (学舎足利)
【実施結果】
意欲があるものの経済的な理由で学校以外での学習機会を確保することが困難な子どもたちへ学習機会を提供することで市民活動により教育格差の是正に取り組み、本市の子育て環境の充実を進める一助となりました。
- 学習会
4月23日~3月25日 (月1~3回) 全21回
総合福祉センター、市民会館、研修センター
参加者延べ185名、高校生ボラティア16名 - 補助対象事業費 105,778円
- 交付額 100,000円
【選考委員会のコメント】
経済的に学校以外での学習機会の確保が困難な児童・生徒に対し、スタッフや高校生ボランティアが寄り添いながら学習意欲の向上につながる支援を行い、教育の格差の是正に向けた事業が実施できました。
子どもたちの学力向上や自立促進のためには根気強い取り組みが必要であり、支援が必要な子どもたちの参加のハードルが低くなるよう、学校・地域との連携や体制の強化にも取り組み、継続的な活動に期待します。
足利市市民活動支援補助金(推進支援資金)
市民活動推進支援事業は、補助対象事業費の2分の1以内で50万円を限度とし、設立後3年を超える団体が行う事業です。
不登校を考える講座と子ども支援事業 (子ども・若者応援プロジェクト「からふる」)
【実施結果】
不登校の子どもたちの支援の在り方等を学ぶ講座や不登校の子どもたちへの学習支援や保護者の支援を行うことで、家庭・地域・学校が連携して子どもたちの健全育成に取り組む一助となりました。
- 不登校を考えるみんなの講座
10月22日 生涯学習センター 13名 - 寺子屋からふる
11月12日,19日,26日,12月3日 市民活動センター 延べ17名 - 不登校を考える保護者向け懇談会
3月10日 市民活動センター 12名 - 補助対象事業費 61,269円
- 交付額 30,000円
【選考委員会のコメント】
不登校の問題を共有し、考える場を提供することで、悩む子どもたちや保護者たちの心の支えとなり、地域への理解を深め、これまで手が届かなかった子どもたちをサポートすることができました。
より広く不登校の問題に悩む子どもたち、保護者、先生方などの力となれるよう、学校とも連携しながら、寄り添う活動の継続を期待します。
第3回うちどくコメントコンクール (足利市小中学校PTA連合会)
【実施結果】
「うちどく」を推進することにより、読書を通じて親子の会話の増加や家庭教育力の向上につながり、小中学校の児童・生徒にコンクールに参加してもらうことで、本市全体で読書活動の機運を高める一助となりました。
- うちどくコメントコンクール
応募点数 5,066点
(市内小学校の児童生徒とその家族の2名1組で応募)
市内公立33小中学校のうち、32校が応募
市長賞、教育長賞、優秀賞を選出
11月26日 表彰式(足利市立図書館まつり) - 補助対象事業費 115,886円
- 交付額 55,000円
【選考委員会のコメント】
コンクールには前回を大幅に超える応募があり、全市的に「うちどく」の取り組みが広がることで、多くの家庭で本を通して親子が会話するなどコミュニケーションのきっかけづくりができました。
「うちどく」の実施により市全体で読書活動の機運が高まり家庭教育力の向上にもつながるよう、PTAだけでなく充分な体制で連携しながら、より多くの家庭に参加してもらうため、継続的な活動に期待します。