令和2(2020)年度足利市「市民力」創出協働事業の実施結果について
令和2(2020)年度に実施した足利市「市民力」創出協働事業(3事業、うち継続事業1)の公開事業報告会を開催しました。団体より、事業の結果や自己評価などについて報告がありました。主な内容は、次のとおりです。
足利市「市民力」創出協働事業
「市民力」創出協働事業は、市が設定するテーマ(課題)に基づき、市民の皆さんが企画した協働事業を募集し、提案した団体と市の協働事業として実施することにより、市民と市がそれぞれの役割を担い合い、互いの特性や能力を発揮し合いながら、「市民力」を活かした市民と行政の協働のまちづくりを進めていくための事業です。
市のテーマ(課題):足利の「しごと」情報を若者に効果的に伝える取組み~若者に情報が伝わるコミュニケーション設計~(新規事業)
提案事業名:若者による「市内企業の魅力発信プロジェクト」
提案団体:栃木県立足利工業高等学校 産業デザイン研究部
市担当部課:総合政策部 企画政策課
実施結果
高校生が学校で学んだデザインの知識と技術を活かし、市内企業を取材し紹介するパンフレット及びチラシを作成・配布することで、市内企業の理解を深め、発信力を高める一助とするとともに、若者や移住希望者に対して市内企業の効果的なPRを図りました。
- パンフレットの作成・活用
高校生と地域おこし協力隊、市担当者が意見交換を重ねて、企画・構成。生徒へのアンケート、企業への取材等を経て作成。
〔作成数〕5,000部 - 委託料 500,000円
選考委員会のコメント
高校生ならではの発想による市内企業を紹介するパンフレットを作成することを通して、市内企業や地域の魅力を改めて認識し、同世代に発信することができました。
今後のパンフレット作成にあたっては、市内企業との連携を更に深め、実体験を掲載することや、対象とする若者へ情報がどれほど伝わっているかの検証等も検討し、移住・定住につながる事業となることを期待します。
市のテーマ(課題):魅力ある店舗回遊プロジェクト(新規事業)
提案事業名:もっとまち歩きしたくなるガイドマップ開発
提案団体:足利よりみちプロジェクト
市担当部課:産業観光部 商業振興課
実施結果
中心市街地の店舗を取材し、楽しみながら歩いて回れるガイドマップを作成することで、観光客だけでなく近隣住民も本市の魅力を再認識する一助とし、新規及び継続した店舗利用の促進及び各店舗の連携を図りました。
- マップ作りワークショップ:3日間、5回
- 成果物:(1)白紙・11種類のよりみちMAP 計10,500部、(2)クリアファイル 3,000部、(3)冊子「お試し版足利よりみちMAP」 1,600部
〔配布場所〕あしナビ、移住・定住相談センター、足利大学、市内飲食店など - 委託料 500,000円
選考委員会のコメント
道路や鉄道を印刷したクリアファイルに、市民の声を集めて作った多様なマップを入れ替えて使う、観光やビジネスによる訪問者だけでなく地域住民や近隣住民も楽しめるユニークなまち歩きマップができました。
今後のマップ作成にあたっては、年代や職業、国籍としても多様な方に参加を促すとともに、引き続きSNS等による情報発信を続け、各店舗の売り上げ増加にもつながるまち歩きが促進されることを期待します。
市のテーマ(課題):山前駅を中心とした「観光ルート開発プロジェクト」(継続事業)
提案事業名:観光ルートの開発による観光振興事業
提案団体:山前観光協会
市担当部課:産業観光部 観光振興課
実施結果
足利市西部の両毛線沿線に位置する山前地区の歴史的遺産を歩いて周回できるルートを開発し、前年度に作成した看板を活かして地図を作製し情報発信することで、来訪者に安心して散策してもらう一助とするとともに、地域の遺産の伝承や健康増進の一翼を担うスマートウェルネスの推進も図りました。
- 山前観光ガイドマップの制作(B3カラー両面折り畳み、20,000部)
〔主な掲載内容〕(1)桜花景勝地の周回コースとその施設、(2)文化財を保有する寺社、史跡などの周回コースとその施設等、(3)公共施設、(4)足利大学・風と光の広場と利用 など
〔配布場所〕太平記館、あしナビ、地区内飲食店・高校 など〔配布先〕山前地区全戸、山前小学校、足利市立西中学校 など - 委託料 500,000円
選考委員会のコメント
地元住民だからこそ知っている山前地区の歴史的遺産や自然の見所等を歩いて周回できる観光ルートを開発し、掲載したマップを制作することができました。
インターネットの利用や他の関係機関との連携等により制作したマップの更なる活用や、マップを使って散策した方の声を集めることを検討いただき、今後も山前地区をはじめとする足利市の観光振興に寄与されることを期待します。