平成26(2014)年度足利市「市民力」創出協働事業の実施結果について
平成26年度に実施した、足利市「市民力」創出協働事業(4事業、うち継続事業3)の公開事業報告会を開催しました。
団体より、事業の結果や自己評価などについて報告がありました。
主な内容は、次のとおりです。
足利市「市民力」創出協働事業
「市民力」創出協働事業は、市が設定するテーマ(課題)に基づき、市民の皆さんが企画した協働事業を募集し、提案した団体と市の協働事業として実施することにより、市民と市がそれぞれの役割を担い合い、互いの特性や能力を発揮し合いながら、「市民力」を活かした市民と行政の協働のまちづくりを進めていくための事業です。
市のテーマ(課題):乳幼児期から生涯を通じての食育推進の取り組み(新規事業)
提案事業名:生涯を健康に過ごすために大切な乳幼児期における食育推進事業
提案団体:ボランティアグループ あしかが子育て応援ネット
市担当部課:福祉部 健康増進課
実施結果
生涯を通して豊かな食生活を送るための講座や体験学習の実施、情報誌の発行等による食育啓発及び食物アレルギーに係る講座等を開催することにより、食への感謝の気持ちを深め、健康と豊かな人間性を育むことなどを目的とした、足利市食育推進計画(第2期)を推進する一助となった。
- 食物アレルギー座談会(しゃんしゃん広場)
4月19日、6月25日、10月22日、12月20日、2月25日実施 延べ38名参加 - 食物講演会(市民プラザ小ホール)
8月1日実施 150名参加 - 食物アレルギー講座(山辺小学校ほか)
12月3日、12月17日、1月28日実施 延べ126名参加 - 農業体験(里芋掘り)(山下町)
10月26日実施 9組29名参加 - 食育講話と親子巻繊汁づくり(名草ふるさと交流館)
11月8日実施 7組22名参加 - 歯科医の講話とおやつづくり(市民プラザ)
11月20日実施 6組13名参加 - 委託料 500,000円
選考委員会のコメント
足利市食育推進計画を推進する一助として、子どもと保護者を対象とした事業や足利の食文化を継承する事業など、幅広い層を対象に事業を実施でき、食の大切さや意義を認識し、生涯を通じての食育の取り組みができた。
食育推進は、教育、医療、福祉など幅広い分野に係わるので、市民の健康増進に繋がるよう行政と協働し、より充実した活動に期待したい。
市のテーマ(課題):市民の出会いをサポートし、婚活を応援するための取り組み(継続事業)
提案事業名:里コン~森でピザ焼き・森で婚活~
提案団体:特定非営利活動法人 名草里山の会
市担当部課:政策推進部 企画政策課
実施結果
結婚を考える男女47名を対象に、地元の施設を活用し、ピザ焼きやバーベキューを楽しみながら交流する地域性を生かした体験型の婚活事業で、地域の広報宣伝や町おこしにも繋げる一助になった。
- 里コン(名草ふるさと交流館)
10月19日実施 ピザ作り、ゲームなどを実施し、男女47人中12組のカップルが成立 - 委託料 500,000円
選考委員会のコメント
名草里山の資源を活用した事業は、地域の活性化や少子化対策として行政と団体がお互いのメリットを活かした効果があり、昨年の反省点を改善したことで、結婚に至るカップルも生まれるといった成果があった。
未婚者にとってはニーズのある事業であり、人口減対策の一環として新たな事業の発展も考え、今後も継続した活動に期待したい。
市のテーマ(課題):地域資源を活かした細やかな観光PR(継続事業)
提案事業名:地域資源を活かした観光振興事業
提案団体:足利市田中町観光協会
市担当部課:産業観光部 観光振興課
実施結果
地元観光協会のノウハウを基盤に、市重要文化財の富士山城跡や偉人田代義徳博士の生誕碑、民俗文化財のペタンコ祭り等の観光資源を生かしたPR事業を積極的に進め、観光客の誘致増大と文化遺産に対する意識の高揚を図る一助になった。
- 周知看板の設置(2か所)
富士山城跡と胎内洞穴、上浅間見晴台からの眺望 - 観光パンフレットの作成(4種類)
散策マップ10000枚、田代博士観光パンフ300枚、田代博士観光パンフ資料袋300枚、田代博士冊子500冊 - 研修会
会員を対象として観光客への対応やおもてなし研修を実施 - 田代義徳博士生誕150年顕彰祝賀会
11月17日実施 120名参加 - 委託料 480,000円
選考委員会のコメント
地元の観光資源を再発見し、案内板やパンフレットを整備することで、市外から訪れる人に地元観光協会ならではのきめ細かい情報発信ができ、観光客の誘致増大と文化遺産に対する意識の高揚が図れた。
今後も市と各地区観光協会が連携を図ることで、市全体の観光の活性化や市内外への発信力の向上につながるよう期待したい。
市のテーマ(課題):魅力ある景観づくりを推進するための取り組み(継続事業)
提案事業名:住む人と来る人が快適にすごせる景観まちづくり
提案団体:いしだたみの会
市担当部課:都市建設部 都市計画課
実施結果
住む人と来足者が快適に過ごせる空間、雰囲気を創出するため、石畳通りエリアの魅力的なまちなみを創り出している店舗や建築物の店主等の取材を基に冊子を作成し、まちの魅力を発信することで、おもてなしの心を感じる景観まちづくりを推進する一助になった。
- 前年度のワークショップの内容を踏まえ、石畳通りエリアの魅力を伝える冊子を500部作成し、まちの店舗等に配布
取材期間 9月下旬~2月下旬 - 委託料 500,000円
選考委員会のコメント
昨年度のワークショップを受け、市と団体が協働して地域住民に取材し編集した冊子が完成し、様々な視点で捉えたまちの魅力を伝えることができた。
今後も人的ネットワークを密にし、完成した冊子を有効活用しながら、継続して景観まちづくり活動に取り組み、まちの活性化につながることを期待したい。