平成25(2013)年度足利市行政提案公募型協働事業の実施結果について
平成25年度に実施した、足利市行政提案公募型協働事業(4事業、うち継続事業1)の公開事業報告会を開催しました。団体より、事業の結果や自己評価などについて報告がありました。主な内容は、次のとおりです。
足利市行政提案公募型協働事業
行政提案公募型協働事業は、市の施策などにおけるテーマ(課題)に対して、市民団体などから企画提案を募集し、市民と市がそれぞれの役割を担い合い、互いの特性を生かして市民と協働で事業を実施し、課題解決を図り、市民と行政の協働のまちづくりを推進する事業です。
市のテーマ(課題):市民の出会いをサポートし、婚活を応援するための取り組み(新規事業)
提案事業名:森でピザ焼き・森で婚活
提案団体:特定非営利活動法人 名草里山の会
市担当部課:政策推進部 企画政策課
実施結果
結婚を考える男女40名を対象に、地元の施設を活用したピザ焼きやふるさと交流館事業などの地域性を生かした体験型の婚活事業で、地域の広報宣伝や町おこしにも繋げるもの。
- 10月13日実施 名草ふるさと交流館において、ピザ作り・ゲームなどを実施した。
男女20組中8組のカップルが成立。 - 委託料 394,474円
選考委員会のコメント
名草里山の資源を活用した事業は、地域の活性化や少子化対策として効果が期待される。事業内容も行政と団体がお互いのメリットを活かしたものであり、それぞれの役割を担い合いながら実施できた。
未婚者にとっては、ニーズのある事業であり、人口減対策の一環として今後も継続した活動を望む。
市のテーマ(課題):地域資源を活かした細やかな観光PR(新規事業)
提案事業名:地域資源を活かした観光振興事業
提案団体:足利市田中町観光協会
市担当部課:産業観光部 観光振興課
実施結果
地元観光協会のノウハウを基盤に、市重要文化財の富士山城跡や偉人田代義徳博士の生誕碑、民俗文化財のペタンコ祭り等の観光資源を生かしたPR事業を積極的に進め、観光客の誘致増大と文化遺産に対する意識の高揚を図る。
- 周知看板の設置2か所
- 観光パンフレットの作成 6種類
散策マップ 10000枚、ペタンコ臨時駐車場案内図5000枚、
案内マップ5000枚、田代博士の足跡あらまし10000枚、
初山マップ5000枚、田代博士除幕式挨拶10000枚 - 会員を対象として観光客への対応やおもてなし研修を実施
- 自治会館において、「田中町100年の歩み写真展」の開催
- 委託料 480,000円
選考委員会のコメント
新たな観光資源の発掘に繋がる効果的な事業である。また、会員の資質向上を図る研修会を行うことで、観光客へのサービスも充実した。地区観光協会がそれぞれの観光PRに取り組むことで、足利市全体の観光が活性化されることを望むとともに、今後の新たな取り組みにより、市内外へ発展することを期待する。
市のテーマ(課題):魅力ある景観づくりを推進するための取り組み(新規事業)
提案事業名:住む人と来る人が快適にすごせる景観まちづくり
提案団体:いしだたみの会
市担当部課:都市建設部 都市計画課
実施結果
景観まちづくりを通して、住む人と、来足者が快適に過ごせる空間、雰囲気を創出するため、市内外からまちづくりに興味がある30名程度で、足利学校、鑁阿寺周辺の景観まちづくりの可能性について、年3回のワークショップを開催し、そのアイディアの中からまちづくり活動に繋げるもの。
- ワークショップの開催 (4回開催 延173名参加)
- 第1回 7月27日 いしだたみ通りエリアの「今」と「未来」の把握 68名参加
- 第2回 9月21日 まち歩きを通じた現状把握と課題抽出 45名参加
- 第3回 12月 3日 課題解決のためのシナリオ抽出 32名参加
- 第4回 2月19日 2030年へのいしだたみ通りエリアの戦略 28名 参加
- 委託料 500,000円
選考委員会のコメント
今年度は、勉強会の段階であり、成果は未知数だが、積極的なワークショップの開催等により人的ネットワークが作られ、まちづくりの意識付けなど、基礎の構築に繋がった。今後は、観光のまち足利のために具体的な活動を望むとともに、いしだたみ通りでの成功が、まち全体に普及されることを期待する。
市のテーマ(課題):観光・シティセールスPR事業推進のための取り組み(継続事業)
提案事業名:『まちおこしデザイン・作品から、元気な街!足利をつくろう!』
提案団体:栃木県立足利工業高等学校産業デザイン科足利市観光活性化プロジェクト実行委員会
市担当部課:産業観光部 観光振興課
実施結果
足利学校をはじめ、魅力のある観光資源を活用して、これまで研究してきた知識や技術を活かし、前年度事業を更にグレードアップさせ、観光フラッグの作成など、足利市の魅力をアピールし、まちづくりや観光を中心としたまちの活性化を図った。
- チャレンジショップ活動(サウスウエスト店、史跡足利学校店)
- 観光土産商品の新開発(オリジナルファイル1種類追加、あしかががっこちゃんストラップ3種類)
- 足利市観光ポスターの制作、印刷、配布(市内各箇所に掲示)
- 足利学校前街路灯用観光フラッグの制作
- ぐんまとちぎウマいもん合戦に出品(Tシャツ、手ぬぐいの販売)
- とちまるショップへの観光キャラバン ほか
- 委託料 400,000円
選考委員会のコメント
高校生が、大人を巻き込んで足利市の魅力のPRに努めることのできた、協働に相応しい事業であった。また、高校生と社会との関わりを模索する新たな制度としても、十二分に目的のある事業でもあった。若者の目線での観光PRは、行政にもいい刺激となり、双方にとって意義のある活動となった。