ベトナム社会主義共和国クイニョン市への視察訪問について
1.趣旨
本市は、令和4(2022)年に国際戦略部門を設置後、外務省や栃木県、ジェトロとちぎなどの関係機関と連携し、駐日ベトナム大使館やベトナム社会主義共和国への訪問などを重ね、ベトナム社会主義共和国との良好な関係構築に取り組んでまいりました。
このたび、ベトナム外務省の働きかけによりベトナム社会主義共和国ビンディン省にあるクイニョン市と交流を開始することから、令和6(2024)年6月12日から16日の間、市議会、産業・教育・観光業界の代表で構成する訪問団を組織し、ベトナム社会主義共和国(クイニョン市ほか)を視察訪問しました。
2.クイニョン市について
クイニョン市はベトナム社会主義共和国の中部に位置するビンディン省の省都で、東海岸のクイニョン湾に面したベトナム中部の主要都市のひとつです。
美しい自然景観や古くからの歴史文化遺産を有し、ビンディン省の経済、政治、文化、科学技術、観光の中心地です。
面積は約286平方キロメートル、人口は30万人を超えます。
都市交通として、道路網は4本の国道を有し、南北高速道路が建設中です。海路として、クイニョン港、空路としてフーカット空港、鉄道としてディウトリ駅(ベトナム南北鉄道)を有します。
経済構造としては、建設業とサービス業が占める割合が高く、特に観光業が主要産業としての地位を有しており、持続可能な開発をするため生態系の保護や自然環境保護に重点を置いた開発に取り組んでいます。2024年にASEANクリーンツーリズム都市賞の2回目の受賞に輝きました。
3.視察概要
(1)視察日程
令和6(2024)年6月12日(水曜日)から令和6(2024)年6月16日(日曜日)
(2)視察メンバー
足利市長早川尚秀
足利市議会議長横山育男
足利商工会議所会頭相馬稔
足利大学学長末武義崇
足利鉄工団地代表石井大洋
足利5S学校長菊地義典
足利市観光協会早川公一郎ほか
(3)訪問先
ベトナム社会主義共和国外務省北東アジア局
クイニョン大学
クイニョン市行政センター ほか
4.視察結果
ベトナム社会主義共和国外務省北東アジア局
令和4(2022)年度12月の訪問以降、本市とベトナム国内の地方都市との交流についてご協力をいただいたベトナム社会主義共和国外務省北東アジア局次長を表敬訪問しました。クイニョン市との交流開始の報告とこれまでの協力の感謝を表明し、視察参加者との懇談を行いました。
クイニョン大学
国立の総合大学であり、理工系学部を有し、日本文化交流センターを設置するクイニョン大学を訪問しました。
日本語能力検定が受験できるようになるなど日本語教育にも力を入れており、足利大学との交流について期待が持てる懇談となりました。
クイニョン市行政センター
足利訪問団を心温まるおもてなしで迎え入れていただき、ゴ・ホアン・ナム人民委員長よりクイニョン市についてご紹介をいただきました。
クイニョン市は風光明媚な海岸線を有す魅力的な観光都市であり、高速道路の敷設や都市開発事業が予定されており、今後の発展が期待できる都市でした。
人民委員長より足利市への訪問の意向が示され、今後の両都市の交流に期待が持てる視察となりました。