子宮頸がんとヒトパピローマウイルス(HPV)感染症
子宮頸がんの患者さんは、年間11,000人程度(2018年)と報告されています。子宮頸がんを発症する割合は、20代から上昇し、40代でピークを迎え、その後徐々に下降していきます。 国内において子宮頸がんで亡くなる方は、年間2,900人程度(2019年)と報告されています。年代別の死亡率は、30代前半から年代が上がるにつれ高くなっていく傾向にあります。
子宮頸がんのほとんどがヒトパピローマウイルス(HPV)と呼ばれるウイルスの感染で生じると言われています。このウイルスは感染しても約90%の確率で、2年以内に自然に排除されるとされています。一方、子宮頸がんの患者さんの90%以上で見つかることが知られており、HPVが長期にわたり感染することでがんになると考えられています。
子宮頸がんの予防方法は、HPVワクチンを接種することで、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を予防することが挙げられます。また、子宮頸がん検診を定期的に受けることで、がんになる過程の異常(異形成)やごく早期のがんを発見し、医師と相談しながら、経過観察したり、負担の少ない治療につなげたりすることができます。
HPVワクチンの接種は予防接種法に基づいて実施されており、国内外の研究結果から、HPVワクチン接種による子宮頸がんの予防効果などのメリットが、副反応などのデメリットよりも大きいことを確認して、皆さまに接種をお勧めしています。
しかし、接種は強制ではなく、あくまでご本人の意思に基づき接種を受けていただくものです。接種を望まない方に接種を強制することはありません。また、接種対象者やその保護者の同意なく、接種が行われることはありません。
(厚生労働省ホームページより抜粋)
上記のとおり、国(厚生労働省)からの要請に基づき、ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンに関する情報を掲載いたします。
- 接種については、その有効性と接種による副反応が起こるリスクを十分に理解した上で判断してください。
- ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症の予防接種(HPVワクチン)についての詳しい内容は厚生労働省ホームページからご覧いただけます。
- かかりつけ医にもご相談ください。
- ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~(厚生労働省ホームページ)
- HPVワクチンQ&A(厚生労働省ホームページ)
↓厚労省リーフレット(内容はイラストをクリックしてください)↓