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平成27年度(第33回)足利市建築・景観賞
足利市建築・景観賞は、足利の歴史・文化、自然と人が調和し、『市民の皆さんと美しいまちなみを守り、育てていく』という意識を浸透させ高めていくため、良好な景観を創り出す建築物やまちなみ、まちづくり団体を顕彰するものです。
この賞は、昭和58年に創設された「建築文化賞」の名称を、平成23年度から改めたもので、まちなみ景観部門とまちづくり部門を設置し、今年で33回目を迎えます。
本年度は、建築・景観賞に建築文化部門2件、まちなみ景観部門1件を決定しました。また、建築文化部門より建築・景観奨励賞を1件決定しました。選定に当たっては、足利らしい魅力ある景観に加え、地域の特性や周辺環境への配慮、まちづくりへの貢献度などを評価の基準といたしました。
建築・景観賞
建築文化部門
足利の香り 蘭と月 うさぎや
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所在
大門通2380 -
完成年月
平成26年4月 -
受賞理由
鑁阿寺に続く石畳の参道沿いに佇む、着物とお香を扱う店舗建築です。鑁阿寺や足利学校などの歴史的建造物や整備された石畳の道と調和し、伝統的で落ち着いた雰囲気を感じさせる、足利の歴史的街区にふさわしい趣のある建築です。古い建物を改修し、木の素材を活かし、周囲の街並みに配慮して修景された建築で、この地区をリードするデザインとして評価されます。店先の空間的演出にも優れ、おもてなしの心が感じられます。 -
建築主
大竹 加寿博 -
設計者
杉本広近工務店株式会社 代表取締役 杉本 広近 -
施工者
杉本広近工務店株式会社 代表取締役 杉本 広近
学校法人上岡学園 足利くるみ幼稚園
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所在
伊勢南町10-16 -
完成年月
平成27年3月 -
受賞理由
市街地に建つ比較的規模の大きな幼稚園です。建物のボリュームを分節化し、曲面の採光や開口部のデザインに配慮し、ストリートファサードに変化を持たせ圧迫感を軽減しています。深い緑色の勾配屋根を用いるなど、周辺の山並みや地域性にも配慮がみられます。また道路側は建物をセットバックさせ、豊かで効果的な植栽を設けて潤いのある街並み・沿道景観を形成しています。 -
建築主
学校法人上岡学園 足利くるみ幼稚園 園長 上岡 羊子 -
設計者
有限会社伊能総合計画事務所 代表取締役 伊能 義明 -
施工者
河本工業株式会社 代表取締役社長 河本 榮一
まちなみ景観部門
渡良瀬橋と夕日
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所在
通4丁目、田中町 -
受賞理由
渡良瀬橋は、自然豊かな足利市のシンボルともいえる渡良瀬川に架かる橋のひとつで、沈む夕日を背景とした渡良瀬川とトラス橋のシルエットという美しい風景は、後世に残したい景観です。夕日によりオレンジ色に染められた空に周辺の山々と渡良瀬橋が浮かび上がり、見る人の心を和ませます。渡良瀬橋は、歌手の森高千里さんの『渡良瀬橋』に歌われ、橋の北側のたもとには、『渡良瀬橋の歌碑』が設置されています。
建築・景観奨励賞
建築文化部門
INOTEX JAPAN GALLERY
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所在
緑町1丁目3-1 -
完成年月
平成26年10月 -
受賞理由
足利市の地場産業である繊維産業と地域由来の美術品を展示するギャラリーです。一見無機質で閉鎖的な外観ですが、沿道側の大きな開口部や、駐車場を含めた外構のデザインは植栽やオブジェなど細部にまで行き届いており、外部に対しての配慮がみられます。この建築のもつ機能・役割が十分に活かされ、無表情とも見える建物の存在感が周辺地域への刺激となることを期待して建築・景観奨励賞といたします。 -
建築主
株式会社イノテックス・ジャパン 代表取締役 山中 津弥子 -
設計者
株式会社ヤツシャハルアーキテクツ 代表取締役 谷津 健治 -
施工者
有限会社渡利建築 代表取締役 渡辺 聡
建築・景観賞(建築文化賞)ライブラリー
掲載日 令和5年2月1日
更新日 令和5年2月7日
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