トップ
> 平成24年度(第30回)足利市建築・景観賞
平成24年度(第30回)足利市建築・景観賞
建築文化部門
旧中村酒造店
-
受賞理由
江戸時代から昭和まで酒造りをしていた姿が、長年の維持管理により、当時のままの生産施設としてほぼ完全な形で残されています。2本の煙突に代表される工場としての全体像が、当時の酒造りのプロセスを今に伝えているようです。市道の両側にある一連の建築物が、富田の原風景であり、現在も地区の主要な景観を形成しています。現在も一部の建物は住居として使用されていますが、今後、この貴重な建築物群の積極的な利活用を強く期待するものです。 -
所有者
中村タミ
二条麦味噌 銀丸 本店
-
受賞理由
足利学校の入徳門正面という、足利の顔ともいえる重要な場所に位置している店舗です。商業建築でありながら、黒を基調とした主張しすぎないデザインが、周辺のまちなみに調和し、歴史的街区にふさわしいものとなっています。また、店舗前に遊び心にあふれた洗心水や木製のベンチを設置するなど、観光客に対してオープンなしつらえとなっており、おもてなしの心が感じられます。 -
建築主
大竹加寿博 -
設計者
アトリエ イマァジン 加藤尊明 -
施工者
株式会社コムスブレーン
山口邸 建築・庭園
-
受賞理由
足利学校の入徳門正面に位置する住居と庭園です。この山口邸の建物・庭園は、足利学校周辺の景観形成に大きな役割を果たすとともに、足利市の歴史・文化を今に継承しています。落ち着いた色彩を施した外観は、塀に貴重な石材を用いるなど素材に配慮したものとなっており、周辺環境と調和し歴史的雰囲気を醸し出しています。住居の建築は明治30年頃に遡り、季節感を備えた庭園も含め、長年にわたり適正に維持管理されているため、保存状態がとても良好です。 -
所有者
山口保義
まちなみ景観部門
渡良瀬川と中橋
-
受賞理由
足利市中心部に昭和10年に架けられた中橋は、足利市のシンボルであり、市民の共通財産であるともいえます。市北部の山並みを背景にし、渡良瀬川を従えた3連アーチの中橋の景観は、足利市民の原風景であり、最も市民に親しまれている風景の一つになっています。中橋周辺の河川敷にある広場は、市民の憩いの場であるとともに、様々なイベント等に活用され、にぎわいの場にもなっています。
柳原用水沿いの街並み
-
受賞理由
足利市の山の辺を北に向かって流れている柳原用水沿いの街並みは、市街地を山岳が取り巻く足利市における特徴的な景観構造を活かしたものとなっています。用水沿いには、街路樹、民家の生垣の緑と柳原用水が一体となり美しい街並みが続いています。あわせて周辺にある寺社が背景の織姫山と相成り、情緒ある雰囲気を創り出しています。寺社の多い足利市の中で、歴史ある足利市らしさを感じさせる景観です。
まちづくり部門
特定非営利活動法人 名草里山の会
-
受賞理由
名草川にかかる、江保地橋下流の荒廃していた親水施設の草刈りを実施し、その後も継続して整備を行いながら市民に憩いの場を提供しています。また、育成会や小学校PTAと協力した堤防沿いのサルビア、アジサイの植花や、山林の間伐、遊歩道整備などの活動により、名草本来の自然を活かした里山景観を創り出しています。現在は、市が実施する「足利・名草ふるさと自然塾事業」にも積極的に参画をしており、里山を利用した体験事業は、市内外から多数の参加者を集めています。
毛野大坊山観光協会
-
受賞理由
足利市毛野地区北部にある大坊山を中心とした、ハイキングコースの整備、美化促進を定期的に実施している団体です。ハイキングコース付近に280本ものモミジの植樹をし、毎年実施されているハイキング大会や紅葉観賞会参加者、さらにはそこを通る方々に魅力的な景観を提供するなど、景観づくりを通して地域の発展に多大なる貢献をしています。結成から20年という長期にわたる地道な活動は、足利市内外から訪れるハイカーの増加に着実に表れています。
建築・景観賞(建築文化賞)ライブラリー
掲載日 令和5年2月1日
更新日 令和5年2月7日
このページについてのお問い合わせ先