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本文
縦149.0センチメートル、横70.4センチメートル
山を背後に控える凍てつくような水面に、一隻の釣舟がひっそりと停泊しているさまを描いたもので、作者である田崎草雲の好んだ画題。
「墨は五彩なり」と言われるように、墨の濃淡を駆使して静寂感、寂寥感を画面全体に漂わせている。
舟の縁や張り出した樹木の上辺を白く塗り残すことで、雪の積もった状態を表現しており、草雲が描く山水画の境地を示す作品である。