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刀銘 致命 (かたなめい ちめい)

印刷用ページを表示する掲載日:2022年6月12日更新

致命

 長さ83.1cm/反り2.2cm  江戸時代

 鎬造、庵棟、身幅は広く重ねも厚く、腰反り深く中切先、鍛え小板目よく詰み、地沸つく。
刃文は一文字(備前一文字一派)を写した重花丁子匂出来で小沸つき、明るく冴える。
帽子は乱れ込み、切先小丸に返る。茎は生ぶで、浅い刃上がり栗尻、鑢目は大筋違、化粧鑢つき。目釘穴2個。
差裏上部の目釘穴の下、棟寄りに大きく「致命」と2字銘をきり、この下方に距離をおいて刻印を押している。

 作者細川主税介正義は、下野鹿沼の細川一門の創始者良介正義の嫡子として、天明6年(1786)に生まれ、
文化2年(1805)20歳のとき江戸に出て水心子正秀に鍛刀を学び、この年襲名して2代正義となる。
文化14年(1817)美作国津山藩工となり、江戸で作刀し、「作陽幕下士細川正義」と銘をきり、
師伝の備前伝を完成して名作を残した。安政5年(1858)73歳で没している。

 本刀は作者が究明した備前伝をもって鍛刀した代表的な一作であり、健全で豪壮な姿をした郷土刀工の優作である。