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草雲の代表作品を教えて

印刷用ページを表示する掲載日:2011年5月18日更新

当館所蔵の代表的な草雲作品3点について紹介します

〈栃木県指定文化財〉
絹本著色 蓬莱仙宮図 (けんぽんちゃくしょく ほうらいせんきゅうず)

蓬莱仙宮図の写真 (縦175.0センチメートル、横85.0センチメートル)

この作品は、本格的な近代日本画の誕生として美術史的にもモニュメンタルな秀作です。

海洋のはるか遠くに蓬莱山が浮かび、奇岩、青松のあいだには楼閣を望みます。十数羽の鶴が祝福を運ぶかのように島上に舞っています。中景には波濤が描かれており、勢いよくうねるその量感には大きな力が感じられます。

画面全体を遠景・中景・近景と三段に区分し、それぞれを雲煙によってつないだ独特の遠近法は、色調の爽快さと相まって、魅力ある緊迫感をつくりだしています。

草雲が60歳頃の作品です。

〈栃木県指定文化財〉
絹本墨画 富嶽図 (けんぽんぼくが ふがくず)

富嶽図の写真 (縦154.0センチメートル、横154.0センチメートル)

草雲は朝晩に白石山房から富士山を眺め、時には望遠鏡なども持ち出して、克明に観察したと伝えられています。

この冨嶽図は、直径154センチメートルの円窓に水墨を用いて描かれています。
見る者を圧倒する構図の雄大さもさることながら、力強く一気に引いた稜線や、墨の濃淡を使い分けて描かれた雲など、草雲の確かな筆力が感じられます。

本図は、明治26年にアメリカ・シカゴで開催された万国博覧会に出品され、名誉賞牌を受領した「冨嶽晴色図」と同じ構図の作品であり、同時期に描かれたものと考えられます。

草雲が80歳頃の作品です。

〈足利市指定文化財〉
絹本著色 花鳥図 3幅対 (けんぽんちゃくしょく かちょうず さんぷくつい)

秋冬芳瓶図(しゅうとうほうびんず) 戯架音呼図(ぎかいんこず) 春夏香籠図(しゅんかこうろうず) (各幅とも、縦128.5センチメートル、横42.0センチメートル)

草雲は山水画だけでなく精密な花鳥画なども得意としていました。

本図は、中央に架(とまり木)で戯れるインコを描き、左右に春夏秋冬のそれぞれの季節の花を描いています。

草雲作品の中でも絢爛な部類の絵画で、56歳頃の作品です。