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至誠通天(47) 考える力

印刷用ページを表示する掲載日:2017年11月1日更新

足利市長 和泉 聡

 

 女子バレー全日本代表監督に就任した中田久美さんは、15歳という史上最年少で全日本入りし、セッターとして活躍しました。3年後の東京五輪に向けてチームをどう率いていくか注目されていますが、9月初旬にテレビ番組で流れた中田監督のインタビューはとても印象的でした.。


 「ああいう緊張感の中では、選手たちが自分で考えることが大事。考える力がないと。五輪のような大事な場面で、指示待ちの選手は絶対通用しない。だからあえて言わない」。


 中田監督は、練習時には厳しく選手を指導しますが、いざ試合になると、タイムアウトで選手が円陣を組んでいるときも、その輪には加わらず、遠巻きに見ているだけ。ごくまれに円陣に近づき、一言、二言、選手に声をかけることもありますが、実況中継しているアナウンサーが「あっ、中田監督が珍しく円陣に近づきました」と言うほど、めったにないことのようです。 


 「自分で考える力がないと通用しない」というのは、スポーツに限らず、あらゆる仕事の現場にも通じる、とても大切なことだと私は強く思ったのでした。「指示待ちの選手は通用しない」を「指示待ちの社員、職員は通用しない」と置き換えても同じことです。


 派手で目立つ考え方を掲げて、それをもとに社員や職員を強引に率いていくリーダーは、メディアがセンセーショナルに取り上げやすく、時に「強くて良いリーダー」のように伝えられることがありますが、私は違和感を持っています。


 それよりも大切なのは、チームの構成員がどうしたら自分の任務に熱い思いを持ち、自分の頭で考え、自ら行動するようになるのかです。そのためにリーダーとして、どう振る舞うべきなのか。それを考えることこそ、真のリーダーではないのか。いつもそう思っています。