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至誠通天(45) 人のために生きる

印刷用ページを表示する掲載日:2017年9月1日更新

足利市長 和泉 聡

 NHK朝の連続テレビ小説『ひよっこ』が話題です。有村架純さん演じる女性が、茨城県の田舎村から、失踪した父親探しを兼ねて上京し、様々な人たちと巡り合う。最近のヒロインは功成り名を遂げた女性実業家がモデルでしたが、このドラマでは無名の女性主人公と無名の仲間たちが織り成す日常の物語であるがゆえに、多くの人々の心をつかんでいます。
 

 7月21日の放送直後の番組には、主人公が働くレストランのシェフ役、佐々木蔵之介さんがゲストで出演し「登場人物のすべてが人のためにしかやっていない。自分のためじゃなく人のために何とかしてあげようと人のため人のためにやっている。そこが美しいドラマだなって思っている」と語っていました。

 『美しいドラマ』という言い方を聞いて、私はまちづくりのことを重ね合わせ、足利が『美しいまち』になるには、同じように、自分のためではなく人のために何とか役に立ちたい、そんな人が増えていくこと、それこそがこのまちが『美しいまち』になっていくことではないか、そう思ったのでした。
 

 私は市長になってから心ひそかに夢見ていることがあります。それはある日、ある会合で市民が私に近寄り「市長さん、うちの地域も厳しいが何とかやっている。だからうちよりもあっちの地域の人たちのために予算を回してやってくれ」そう訴える市民が次々と出現する。
  

 自分だけよければいい、自分のまち、自分の地域だけよければいい、なんて考える市民はいない。それよりも、それぞれのやり方でいいから少しでも人のために役に立ちたい、自分を後回しにしてでも人のためになりたい。そんな市民が増えていったとき、このまちは日本のどこにもない、素敵に輝く美しいまちになっていくのだろう。そんなふうに考えたのでした。